すべての教育は「洗脳」である 21世紀の脱・学校論 (光文社新書)

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  • 光文社 (2017年3月16日発売)
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「学び」とは「お勉強」ではなく「没頭」のこと。
誰かに与えられてやる無意味な知識の習得のことを「勉強」
自分が本当にやりたいことの知識の習得のことを「没頭」
と著者は定義している。
「本当の自由」とはなにかを考えさせる一冊。かなり良かった。


「与えられたルール」ではなく「自分でやると決めたこと」をする時、人は「楽しい」と感じる。
逆に誰かからなにか自分の好きな事を提示されないかなぁと待っているのでは、どんな豪勢な遊びを与えられても本当にそれにのめり込むことは出来ない。
「つまり待っていることは無駄」である。



今自分が少しでもやりたいと思っていることは本当に「無理」なのか?
そこを指標にするには「絶対に達成できるのか」ではなく「それに挑戦することは可能なのかどうか」を考える。


「今後の仕事に繋がる趣味」など存在しない。
誰かがじぶんのぼっとうの中から掴み出したものが仕事になったりお金になったりするだけ。


キックボクシングに夢中になっている大学生はよくいて、その子が就職の時期に、この業界で成功するか分からないから続けていこうか迷ってるなんてことがある。
それなら続ければいい。何故ならキックボクサーとして成功しなかったとしても、キック関係のなんかしらの仕事に就くかもしれないし、新しいビジネスが出来るかもしれない。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2017年4月2日
読了日 : 2017年4月2日
本棚登録日 : 2017年4月2日

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