機動戦士ガンダムAGE (4)マーズ・コンタクト (角川スニーカー文庫)
- 角川書店(角川グループパブリッシング) (2012年8月31日発売)
本棚登録 : 54人
感想 : 7件
『AGE』という作品の側を被った恐るべき別物。
凄まじい怒りとコンプレックス、あるいはリビドーを根底にキャラを動かし、ようやく『AGE』という作品が成り立っている。支離滅裂に見れるキャラクターの行動を、納得いくものとすべく組み立てようとすると、こうもなるのだろうか。
それと面白いのが、キオのキャラクター。彼を構成する「純真無垢な少年」、「ゲームで戦争のやり方を学んだ少年」、この両輪で動かす上で、作者のゲーム論(『ゲーム脳』云々の批判に対する、ゲーム史等を踏まえた正論)を交えて納得いくものとして動かすため、かなりの文章を割いているため、少々クドく感じるところもあるが、これっくらいは自由に描かれる箇所があっていいかも。
あとは、クライマックスのAGE-3再起動のシーンが凄い。過去ガンダムの系譜を受け継ぐ"ガンダム賛歌"は必見。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
ノベライズ
- 感想投稿日 : 2012年9月10日
- 読了日 : 2012年9月10日
- 本棚登録日 : 2012年9月3日
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