人工知能が赤ん坊の状態で誕生して徐々に成長していくという設定はなかなか面白い。自我を持つようになったロボットが自分の「意識」と「死」の概念に自覚的になり、悩みを深くしていくところも興味深い。
でも、粗野なギャングたちの振る舞いや、ライバル科学者(ヒュー・ジャックマン)のあまりに単純な悪役像が、この映画の深いテーマを台無しにしているような。
本作はスタイリッシュな映像できれいな近未来SFにまとめることができるはずなのに、まぁなんと映像の小汚いことか。これが監督の作風なのはわかっていますが、やはり「テーマ」と「画風」がミスマッチだと思う(そこが面白いという意見が多いでしょうが)
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
◆映画:SF
- 感想投稿日 : 2016年6月3日
- 読了日 : 2016年6月2日
- 本棚登録日 : 2016年6月2日
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