米国人のアレックス・カーが京都にあるのに見落とされがちな美を優れた審美眼で見いだし、アジア全般に及ぶ造詣を踏まえて語るーもうひとつの京都ーです。40年余りを主に京都の亀岡で過ごしているとはいえ、よほどの知性と感性、そして記憶力がないと、これだけのものは書けません。立派な比較文化論です。蕪村は好きな俳人ですが、あそこであの一句が出てくるのが羨ましい。そして、塀に関する一章が秀逸です。
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- 感想投稿日 : 2016年12月28日
- 読了日 : 2016年12月28日
- 本棚登録日 : 2016年12月28日
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