『エル・トポ』『ホーリー・マウンテン』の二作を観てこの監督とは合わないなあと思ってたのに…これストーリーが分かるっ!!(笑)しかも好み。
監督の描く象徴的なモチーフの羅列が今回は分かりやすく、また主人公フェニックスの腕の動きが美しくて悲しい。宗教的なものや障害者が描かれているのは監督の他の映画と同じだけれど、サーカスが舞台となっているためそれらの毒々しさが納得できる。街の貧困や荒廃具合と幻想的な映像とが合わさり、主人公を救う口のきけない少女がまるで荒れた地に舞い降りた天使のようだ。児童虐待により歪んだ少年と、それでも真っ直ぐさを持ち続ける少女の悲しいラブストーリー。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
映画
- 感想投稿日 : 2015年4月29日
- 読了日 : 2015年4月29日
- 本棚登録日 : 2015年4月29日
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