惹句に「タランティーノ、デ・パルマも大絶賛」とある通り、彼らの映画が好きならお勧め。フェイク・ドキュメンタリーでいわゆるサイコパスな人物・ベンをレミー達撮影クルーが撮り続ける。しだいにクルー達も暴力に対する感覚が麻痺していき…という内容。用心深いようでけっこう大雑把、身内には情が篤く、それ以外には非情、学があるように振る舞うが短絡的なベンが連続殺人犯として異様にリアリティがある。いき過ぎたメディアの恐ろしさを感じた人もいるようだけれど、この映画を観ている自分がクルー達と同一ではないかと感じさせてくることの方が恐ろしい。エンドロールの無音状態が覚めない悪夢のようで映画の中から帰ってこられないんじゃないかと思ってしまう。
☆5つだけれど後味が悪いので単にゴアシーンが観たいという人にはお勧めしません。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
映画
- 感想投稿日 : 2015年11月5日
- 読了日 : 2015年11月5日
- 本棚登録日 : 2015年11月5日
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