趣味として音楽を楽しむ、私立大学の管弦楽団に所属する1年生の蘭花は、夏の合宿で外部から指揮者としてやってきた茂実星近と出会う。キレ長の目、高く整った鼻梁、そして長い手足。オケの先輩たちが色めき立って噂する茂実に気後れする蘭花だったが……。
やがて、茂実が先輩とつき合っているという事実が公然の秘密となり、言葉も交わしたことのない蘭花はますます彼との距離を痛感するが、一年後蘭花の前に現れた茂実は彼女に好意を示すのだった。しかし、恋に夢中で周りが見えなくなった彼女に、親友の留利絵は割り切れない思いを抱く。
タイトルにならい、物語は「恋」「友情」の二部構成です。育った環境、容姿にも恵まれたお嬢様蘭花と、中学生時のクラスメートの男子から受けたいじめを未だに引きずる留利絵。2人が同じサークルで出会い、親しくなったことが悲劇のはじまりとなって、物語が進んでいきます。
いわゆる「イヤミス」というジャンルになるのかなぁ。あまりにも救いがなくて、しんどかった……。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
タ行の作家
- 感想投稿日 : 2016年8月18日
- 読了日 : 2015年2月11日
- 本棚登録日 : 2015年2月11日
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