アメリカ黒人女性フェミニストのベル・フックスの邦訳2冊目。入門書として書かれたものです。
ベル・フックスは、旧来の白人女性vs白人男性としてあったフェミニズムに対し、階層(階級)の問題を抜きにしたフェミニズムは(意義はあったが)真のフェミニズムではないと批判し、新たなフェミニズム像を提案する。
白人/黒人の対比が、日本でのキャリア/ノンキャリア、金持ち/貧乏、モテる人/モテない人などに置き換えて読むことが出来る。
さらに、ベル・フックスは「男性が仲間として闘いに加わらないかぎり、フェミニズム運動は前進しない」と言い切ります。
1冊目に較べると随分読みやすく書かれているけれど、それでも若干難しめかもしれません。
「フェミニズム」という言葉に拘る意義があるのかどうかは僕には分からないのですが、フェミニズムの知識がある程度あって、興味のある方は是非!
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カテゴリ:
メンズリブ・フェミニズム
- 感想投稿日 : 2007年2月10日
- 本棚登録日 : 2007年2月10日
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