著者の作品を最近知ったのですが、なかなか興味深い。人物描写はもちろん映像では伝わりにくい心象風景などの表し方とかがハマる。
今回はなかなか犯罪としての目的(犯人側の)を達することが難しいと言われる誘拐。
特に悩ましい現金の授受をずいぶんと手の込んだ形で振り回し成功させる。
が、それで終わりではなく、次なる要求に。
その後の展開は読んだ人により、いろんな見方があると思うが、私としては力技で解決する作品もありですが、このように一本の糸に導かれるようなものも好きです。
人間こうありたいと思わせてくれる、ハートウォーミングなハードボイルド?そんな作品でした。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
日本の小説
- 感想投稿日 : 2016年10月26日
- 読了日 : 2016年10月26日
- 本棚登録日 : 2015年9月30日
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