天使の牙から (創元推理文庫 F キ 1-11)

  • 東京創元社 (2007年5月1日発売)
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本棚登録 : 117
感想 : 14
3

実はこの作品、なかなか入り込む事ができなかった(笑)
何故だろう、キャロルは短編の方がしっくりくる気がする。

生と死をテーマに書かれた作品で、
読み方によっては宗教色が感じられるかもしれません。

病により死を目前に控えた元子供向けTV番組の司会者。
人気絶頂の時に引退を決めたハリウッド女優。
くるくると視点が入れ替わりながら、やがて大きな一つのお話になります。

今までの経験上、キャロルは「毒がある」と分かっているので、
いつくるかと身構えてはいるんだけれど、
予想を上回るひっくり返され方に、やっぱり驚いてしまう。
ここまで落とすかという。完全に作者の思うツボです(笑)

一人称の語り口が若干冗長に感じられるのですが、
何だか分からないけれど、キャロルはクセになる。
時々無性に読みたくなってしまうのです。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: BOOK
感想投稿日 : 2015年1月1日
読了日 : 2014年12月23日
本棚登録日 : 2014年12月23日

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