今まで名前は知っていたものの、いまいち漠然としていた生成文法や言語学。この本は、タイトル通りではあるが、脳科学からそのようなものに触れている。言語学とはどのようなものなのか、脳科学にはどのような手法があるのかなどがまとめられているのはわかりやすい。
ところが筆者の主張、というよりも筆者の意見に反する研究例に関しては、その批判がどこか曖昧な感じがした。私自身あまり本を読まないので、こういうものなのかとも思ったけれども、「方法が単純」など、少し単調な印象が残っている。「科学的にないと言うことは出来ない」と筆者が本書で述べている言葉であるが、そのためでもあるのだろうか。
しかし、この本には様々な研究例が紹介されており、また、一つの章の中でもたくさんのトピックに分けられていて読みやすく、索引もついておりとても読みやすい使いやすい本となっている。私自身心理学を専攻しているので、参照のもとにしたい。内容的には少し難しい部分もあるが、全体としては比較的読みやすかった。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
その他
- 感想投稿日 : 2014年3月21日
- 読了日 : 2014年3月21日
- 本棚登録日 : 2014年3月18日
みんなの感想をみる