ラッシュライフ (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社 (2005年4月24日発売)
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本棚登録 : 39209
感想 : 3297
5

自分の作品の中では、作家はある意味「神」なのかもしれない。

神様的俯瞰目線で見渡せば、
確かに世の中のほとんどは繋がっていて
ニヤニヤして見てしまうほど
小さな場所の中で大勢で右往左往しているのであろう。

「胃」と「自分」の関係。
ラッシュライフのスペルと意味。
人生がリレーだったら…。

そのまま見ているものが、
ちょいちょいっと伊坂さんが言葉を足すと
大きく場面が反転してしまう。

伊坂さん的、「神目線」を堪能した一冊です。

あーーー。ここの軸がそうなっていたのか!
またまたまたまた、してやられる。

この本はフォローさせていただいている方から紹介してもらい、手に取りました。

初期の作品と私が読了した最近の作品は
登場人物も違う全く別物の物語のはずなのに、
何か裏の巨大なものが繋がっている気がしてなりません。

泥棒の黒澤のクセになる「美学」いいですね。
こんなに言葉を大事にしている人だとは…。
そしてこの落ち着き。どこからきているのだろう??死神でもないのに。
ちょっと気になりますね。

魅力ある初期作品を教えていただき有難うございました。
これからも少しずつ伊坂哲学を読んで行きたいと思います。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: チョイ役だけどにゃんこ登場
感想投稿日 : 2015年10月4日
読了日 : 2015年10月4日
本棚登録日 : 2015年6月8日

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