芥川賞、受賞おめでとうございます。
熱海の花火大会のイベントに呼ばれた時に出会った
芸人徳永と先輩芸人神谷さんの話。
読み始めてすぐ思ったこと。
私はもっと、純文学を読まないといけない
ということでした。
短い文章の中に、的確な表現が入っているものを好む私には、
ごめんなさい、又吉さんの表現がちょっと苦手なんです。
ただ、それって純文学に慣れてないからなんじゃないかと思うのです。
ちょっと苦手な表現でしたが、物語は入り込めました。
この先輩、面倒くさい神谷さんが私は大好きです。
こんな人が近くにいたら、私も懐いてしまいます。
徳永=ピース又吉さんというわけではなく、
又吉さんの中には神谷さんも住んでいる、
そんな感じが強くしました。
物事を何でも突き詰めて考え込まない私。
こんな風に深く深く考え込んでいくのって、
しんどいのではと思ってしまいましたが、
何かを創作するのには、特に人を笑わせるのには
裏の裏の裏のそのまた裏で熟成させた表にすることも
必要なのかもしれませんね。
一気に芥川賞作家というプレッシャーをかけられて
次をどんな作品にしていくのか。
売れっ子芸人との両立も大変だと思いますが
次回作も読んでみたくなる一冊です。
次回作が出る前に、純文学も読んでおこうっと…。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2015年7月18日
- 読了日 : 2015年7月18日
- 本棚登録日 : 2015年6月28日
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コメント 1件
koshoujiさんのコメント
2015/09/13