本を開くたびに、自分ではわからない感覚になる。
遠い遠い昔、夢中になって読んだ絵本のような、
毎週発売を楽しみにしていた連載少女漫画のような、
なぜかリアルなものというより、「動く絵」
アニメのようなものが私の脳に入ってくる。
ちょっとつま先立ちのような、
落ち着かないものが伴う感覚。
主人公の妙の性格のように、
少しずつ少しずつ時間をかけて入ってくる。
作者の独特の空気感、気付かされる会話。
婚約者からある日突然別れを告げられ、
雨の道端で泣いているところに出会う菫さんに助けられ、
菫さんの店の雑貨屋で働く妙の物語。
疲れていたせいか…何だかストーリーや
登場人物のキャラクターがふわふわ浮いている気がして
入り込むまでに時間がかかりました。
(私の気持ちが浮いてたのかもしれませんけど)
少しずつ妙が周りの人のことをわかっていくように
私もこの物語に少しずつ入っていった気がします。
会話の所々に出てくる言葉は好きでした。
デビュー作なんですよね。
この個性的な独特な感じ、すごいですね。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
未設定
- 感想投稿日 : 2015年7月11日
- 読了日 : 2015年7月11日
- 本棚登録日 : 2015年5月31日
みんなの感想をみる