2017/5/27読了。
一応僕もうつヌケの経験者ということになるわけだが、何でうつになったのか、何でそこから帰ってこられたのか、実はよく分からない。両方とも、色々な要素が複合的に重なっていて、何かが決定打になったのではないような気がするのだ。
本書はその様々な要素を割と広くカバーしているように思う。うつになる原因も、そこから抜け出す道筋も。思い当たることがいくつもあった。たぶんいま苦しんでいる人にも思い当たることが書かれているはずだ。
だからといって、こうすれば必ず治るというふうに言えないのがうつの厄介なところなのだが、本人が思ってもいなかった事柄が複合的にうまく組み合わさって、ひょんなことから治ることもあるとは言える。本書はその事例集として読める。
本書のエピソードや自分のケースを振り返って思うのは、うつは人生の病だなあ、ということ。もちろん神経伝達物質の病なんだけど、それが形になって現れるきっかけは、人や社会との関わりであることが多い。そこから救い出してくれるのも、多くの場合は人や社会だ(自分一人で這い上がれることはまずない)。人や社会との関わり方が時間と共に変わってゆくこと、それはつまり人生そのものと言ってよいと思うのだ。人が人生を生きる以上は常にそのリスクを誰もが抱えている病、そして人生を生きていれば常に治る希望を誰もが持てる病、それがうつだという気がする。

2017年5月27日

読書状況 読み終わった [2017年5月27日]
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2017/3/17読了。
コロコロコミックの創刊号の電子復刻版をウェブ上で読めるシリアルナンバーがふろくに付いていて、それが目当てで買った。本誌を読まずにふろくだけ読んだ。だからこれはコロコロコミック創刊号の読書感想文。
単行本未収録(発行当時)の「ドラえもん」が200ページ載ってたってのがまず圧巻だった。
あと改めて読み直してみて、「ドラえもん」ってやっぱりクオリティとオリジナリティの高いSFであり児童文学だったんだなと思った。藤子不二雄がこれを学年誌に対象年齢別に描き分けて並行連載してたというのも凄い。それは全学年の教科書を一人で書いたに等しい偉業だ。
実際、「ドラえもん」がその後の日本人の想像力や日本の社会に及ぼした影響は下手な教科書よりも遥かに大きいはずだ。タイムトラベルという概念をドラえもんで初めて知った子供はウェルズで知った子供よりも遥かに多いと思われるし、ウェルズで知っていた子供にも、それがこんなに日常的に扱われる様は衝撃を与えたと思われる。
と、こんなふうに「ドラえもん」を古典SFとして読んだ自分に愕然とした。ブラッドベリの「火星年代記」を読んだときと同じ感覚だ。「過ぎ去った未来」「来なかったけどあり得たかもしれないもう一つの未来」をノスタルジーと共に味わいながら「ドラえもん」を読み返す21世紀が来ようとは。しかもドラえもんのポケットからは決して出てくることのなかったインターネットとスマートフォンという変な道具を使って。今って本当に現実の21世紀なんですかね。

2017年3月18日

読書状況 読み終わった [2017年3月18日]
カテゴリ コミック

2017/3/5読了。
先ごろ勧告に至ったEPUBのバージョン3.1では「EPUB Accessibility 1.0」という仕様書が加わってアクセシビリティのサポートが推奨されるようになった。
日本の電子書籍業界(Kindleストアを筆頭とする一般向けの電子書店で文芸書や自己啓発書やラノベやコミックや雑誌などの一般書を売るビジネスの業界)の特に出版社寄りの界隈では、正直「アクセシビリティって何?」みたいな人が多いと思う。次に多いのは「それやらなきゃいけないの?」「それ俺たちの仕事なの?」辺りだろうか。
僕も似たような認識だった。「EPUB Accessibility 1.0」を読んでいても知らない言葉や概念がたくさんあった。本書はとても勉強になった。
面白いのは、本書自身がアクセシブルな電子書籍の現時点での現実的なサンプルになっていることだ。本書ではスマホのOSに備わっているテキスト読み上げ機能を利用するにあたり、その読み間違いを防ぐための「原稿の書き方の工夫」「編集の工夫」を研究し、それを実際に自分自身に適用しているのだ。
これは斬新で意義深い方法だと思う。
読み間違いを完全に防ぐためにはコンテンツにSSMLで読みを記述しておいてSSML対応のリーダーで再生するのが一番だが、SSMLと言った途端におそらく出版社や編集者は自分たちの仕事ではないと認識する(しようとする)だろう。だが「原稿」「編集」といった中身の文章のコントロールであれば、IT屋ではなく彼らの仕事の領分であると受け入れられるのではないか。コーディングやマークアップのスキルは要らず、必要なのは文章や図版をメディアの特性に合わせて加工するというスキルなのだから。それは紙に印刷するという書籍の特性を相手に彼らが毎日やっていることと本質的には変わらないはずだ。
そして何よりこれは現時点の技術や状況に適用可能な、コスト的にも最も安い、現実的な方法でもある。技術の進歩や状況の変化によって陳腐化するかもしれないという点を差し引いても、現時点で出来るところから、本の作り手が取り組むことは可能だ、と本書が身をもって示している姿勢には大きな意義があると思う。

2017年3月5日

読書状況 読み終わった [2017年3月5日]
カテゴリ その他

2017/02/11読了。
僕はこの高校バレー部員の自殺事件についてはまったく記憶がない。報道を見なかったはずはないので、知らなかったのではなく忘れたのだ。なぜ忘れたのだろう。おそらく、ありふれた構造の出来事だと思ったからだ。ありふれた構造、つまりいじめを学校が隠蔽している構造だろうと。
そんなのがありふれている世の中もひどいし、だからって忘れる僕もあんまりなわけだが、それは本書の感想とは別の話なので脇へ置く。
問題なのは、僕が被害者側の言い分とマスコミ報道の内容を鵜呑みにして、あとは憶測で判断して忘れることにした、ということだ。当時の僕の名誉のために書き添えておくと、少しは憤ったかもしれない。加害者として報道された学校と他のバレー部員たちに対して。体育会系出身を鼻にかける人々には差し引きすると煮え湯を飲まされることのほうが多い人生を歩んできたので、スポーツ部活動が絡んだ事件なら、なおさら僕に煮え湯を飲ませた人物の顔を思い浮かべて憤った可能性はある。
そんな僕が本書一冊を読んで、何を憤る資格があるというのだろう。本書が糾弾する母親ほどひどくはないが同じベクトルの人格の持ち主に煮え湯を飲まされたことはある。だから今度はこの母親に対して憤り直してよいのだろうか。あるいはこの母親を弁護したという人権派弁護士に対して。僕を騙したマスコミに対して。そう、今度は本書の内容を鵜呑みにして、今度も個人的な体験を下敷きにして。母親と弁護士とマスコミを罵り直していいのだろうか。それは他でもなくこの事件において弁護士やマスコミがやったのと同じ行為に当たるわけだが、僕がやるなら構わないのだろうか。
最近、トランプ氏についての報道で「オルタナティブ・ファクト」という言葉を初めて知って驚愕した。同時に、昔ながらの「建前」とは明らかに異なるそのたたずまいから、いかにも今風の概念だなあと感心もしたのだ。トランプ氏の当選や極右政党の台頭、ヘイトスピーチ、デマツイートや偽ニュース、フィッシングサイトやオレオレ詐欺、バカッターやネットの炎上、みんな同じ根っ子でつながっている社会現象だと僕は思っているのだが、おそらくその根っ子は、最初の報道に接してすぐ信じ、憤り、すぐ忘れ、たまたま本書を読んで憤り直した僕のような大衆の心性と無縁ではない。だから本書を読んでの感想は、ただもう自戒の一言しかない。
自戒の処方箋として本書が提供してくれたことが一つある。本書の著者が「乱用」と「濫用」の表記を近接して書き分けて目立たせている箇所がある。他にも引用元の誤字を修正せずに掲載したことを示す「ママ」の傍注も律儀に多い。
著者は「言葉」をキーにして、明確に問うていると見た。大事なことを書くときに字を間違えるやつと間違えないやつがいる、テンションの高い自己中心的な乱暴な言葉、あるいは宣伝パンフや自己啓発書からコピペしてきたような言葉を、使うやつと使わないやつがいる。どちらが信用できるやつか、と。
しかし……この「言葉」の匂いを嗅ぎ分けるスキルがほとんど特殊技能になりつつある昨今、このスキルを持つ人を既得権益層もしくは邪魔者とみなして信用しない・させないというのが今風のポピュリズムの底にあるわけなので、果たしてどこまで使える処方箋なのか、まったく肌寒い世の中になったものだ。

2017年2月11日

ネタバレ
読書状況 読み終わった [2017年2月11日]

2017/2/8読了。
秀丸エディタのマクロでEPUB電子書籍を一から作ろうなんてマニアックな本だなと思って読み始めた。驚いたことに、著者はEPUBのことを何も知らない状態から、EPUBの仕様書も読まずに一カ月でこの本を書き上げたらしい。つまりそういうマクロを一カ月で組み上げたということだ。
その手探りの作業の様子を時系列に沿ってレポートする読み物として、とても面白かった。著者が直面する問題や不具合が、EPUB電子書籍の制作を考える上で焦点とすべき要素を、期せずして浮かび上がらせることになっていたのも興味深い。マクロの書き方で参考になる部分もあった。
少し残念なのが、Sigilの吐き出すEPUBとBCCKSのEPUBのキメラのようなソースをテンプレートに使っていたこと。そのせいで、しなくていい苦労をしているなあ、という印象があった。
EPUBの仕様書とまでは言わないが解説書の一冊ぐらいには目を通して、Sigilではなく電書協かKADOKAWAのサブセットをテンプレートにして、そのドキュメントも一読しておけば、この著者ならもっと楽に、そしてプロも使えるマクロプログラムが作れたろうに、と思う。プロがタグのタの字も知らずに一太郎とかワードなんかで電子書籍を作って売ろうとする時代に、そんなことを望んでも意味がないかもしれないのだが。

2017年2月8日

ネタバレ
読書状況 読み終わった [2017年2月8日]
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2017/1/31読了。
書いてあることがほとんど分からなかったがとにかく読んだ。
まったく馴染みのない分野について学び始める際に、その分野の概念や知識をどうやって頭に納めていけば良いのかをまず知ろうとする癖が僕にはある。その分野の地形図を手に入れて、頭の中を造成して区画整理して、それから知識を入居させて住宅地図と名簿を作りながら、土地鑑を養っていくようなイメージ。
せっかく入居させた知識が僕の頭の中から無断で長期の海外旅行に出かけて行方不明になって帰ってこないことが往々にして起こるが、土地鑑さえあれば地図や名簿を参照して入居者の情報にたどり着くことはできる。地図や名簿は頭の中になくても本棚にあればいい。一発勝負の受験でなければ、頭の要領が悪い僕にはこのやり方のほうが役に立つ。
PDFを絵の仲間だと思っていた僕はその中身についてはまったく馴染みがなかったので、まずそれをやらねばと思って、分からなくても何でもいいからとにかく書いてある文章にはすべて目を通す作業をした。一応、もう少し薄い本で地ならしをしておいたのだが、素人には辛い読書だった。こんなものを読まねばならぬのも給料もらう身の辛さ、この会社に他に人はいないのかと泣きたくなった。
結果、何が書いてあったのか細部はまったく記憶に残ってない。しかし、ぼんやりとあぜ道のようなものは頭の中に残った。分からない言葉や概念でも、これだけ厚い本の中で行きつ戻りつ何度も繰り返し目にしていれば、獣道のように踏み固められた跡が残る。それをトレースして、後の世に幹線道路となるであろう主要道の地図を得た。読書百遍とはこのことだ(一遍しか読んでないけど)。造成と区画整理はこれからだ。
幸い、この地域が隣接するオフセット印刷市やDTP町やPostScript村の絵地図のようなものなら頭の中にある。あとはこれを取っかかりに、実地で出くわしたものをそれらしいところへ無理やり放り込んでいくしかないか……。

2017年1月31日

読書状況 読み終わった [2017年1月31日]
カテゴリ 実用

2017/1/11読了。

2017年1月11日

読書状況 読み終わった [2017年1月11日]
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