多数決を疑う――社会的選択理論とは何か (岩波新書)

著者 :
  • 岩波書店 (2015年4月22日発売)
3.97
  • (88)
  • (120)
  • (61)
  • (14)
  • (3)
本棚登録 : 1523
感想 : 156
4

2016/8/12読了。
社会的選択理論という学問の、初歩の初歩的入門書といった本。多数決って民主的じゃないな(多数決で勝って鬼の首でも取ったようにドヤ顔するやつっていかがわしいな)と薄々は思ってたけど、それを真正面から扱う学問があるのは心強い。こういう数学と社会学と政治学のハイブリッドのような学際的な分野で、民主主義のシステムや技術が研究されていることは、もっと知られて活用されるべきだと思った。
でも軽く絶望するのは、投票は「熟議的理性」を行使して行われるというのが大前提であるということ。これが一番高いハードルのような気がする。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 新書
感想投稿日 : 2016年8月13日
読了日 : 2016年8月12日
本棚登録日 : 2016年4月16日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする