非居住者のすすめ (中公新書ラクレ 276)

著者 :
  • 中央公論新社 (2008年4月1日発売)
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非居住者とは聴きなれない言葉です。
「節税用語」だそうです。
日本の税制は、居住者に課せられるように出来ているので
日本の住人でなければ、つまり旅行者であれば、
原則非課税になるそうです。
裏返せば、そのくらい日本の税率が高いということ。
また世界が狭くなって、
ヒトモノカネが国境に縛られなくなっているということ。

ヨーロッパでもスイスあたりは
優遇税制で個人のお金持ちを誘致しているそうなので
日本もぼやぼやしていると
お金持ちの個人や優良企業は、
国外へ出て行っていますかもしません。
(もうすでに頭脳は流失している??)

田舎に住んでいると相変わらず
産業団地に工場誘致の看板を見かけます。
これなんか相当ずれているのでしょうね。

Qさんはただ、税金を払うなとは言っていません。
安全で舗装された道路を歩く以上、
どこかに税金を払うことは当然といっています。

やさしい文章ですが、その哲学は深く濃いです。

読書状況:未設定 公開設定:公開
カテゴリ: 歴史地理政治経済
感想投稿日 : 2008年7月9日
本棚登録日 : 2008年7月9日

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