Mi estante2005-2006(naokito18)
『ワイド版』 街道をゆく 40 台湾紀行
司馬 遼太郎
朝日新聞社
(2005年03月17日)
エッセイ・批評
久々に読んだ『街道を行く』シリーズ。淡々としているところが良いのでしょう。エリア別にしてくれると旅行の友になりえた。
マンガの居場所
夏目 房之介
NTT出版
(2003年04月30日)
エッセイ・批評
時々わかりづらくなるが、納得できる部分はあるし、読んだ後人に聞かせたくなる。
『ジョジョ』の奇妙な秘密
横浜JOJO倶楽部
データハウス
(2005年08月)
エッセイ・批評
ここに載せていいのかってくらい幼稚でクソみたいな本だった。データが古いっていうのは本のせいじゃないけど、書かれている内容が全然秘密じゃない。『ジョジョの奇妙な疑問』程度。
菊とバット〔完全版〕
ロバート ホワイティング
Robert Whiting
早川書房
(2005年01月)
エッセイ・批評
まずタイトルがいろんな意味で熱いけど、内容に関しても時代を感じさせるステレオタイプがちりばめられていて軽く笑えた。
沖で待つ
絲山 秋子
文藝春秋
(2006年02月23日)
文芸・国内
面白かった。描写にリアリティがあるし、設定も新鮮な感じ。わかりやすい純文学っていうのに賛同。
予告された殺人の記録 (新潮文庫)
G. ガルシア=マルケス
Gabriel Garc´ia M´arquez
新潮社
(1997年11月)
文芸・海外
「で、何?」と思った。物足りないとかではないので、好みの問題。
プラネタリウムのふたご
いしい しんじ
講談社
(2003年04月)
文芸・国内
読み物として捉えるのであれば普通だけれど、テーマとして設定されているのであろう幾つかの事柄を踏まえて読むと深い気がする。そしてやっぱり平仮名の使い方が上手。
アニミズムという希望―講演録・琉球大学の五日間
山尾 三省
野草社
(2000年09月)
エッセイ・批評
主張の質云々というよりは、とりあえず彼の意見そのものに疑問を持ってしまうのでよくわからん。
絵描きの植田さん
いしい しんじ
植田 真
ポプラ社
(2003年12月)
文芸・国内
舞台設定に相応しい、純白の装丁がまず美しい。文章そのものは正直普通だけど、途中の挿絵とそれが登場するタイミングが良い。良い合作。
フリアとシナリオライター (文学の冒険シリーズ)
マリオ バルガス=リョサ
Mario Vargas Llosa
国書刊行会
(2004年05月)
文芸・海外
メインストーリーと並行する形でサイドストーリーが進み、それが最後は・・って形式。その・・・の部分に若干不満はあるけど、全体的に読みやすく、いかにもラブコメって感じが良かった。主人公の爽やかさや幼さが好印象、って作者じゃん。
ラサリーリョ・デ・トルメスの生涯 (岩波文庫)
会田 由
岩波書店
(1972年09月)
文芸・海外
すごく淡々としてシンプルで、でも文の乱れのせいで混乱したりすることもありと、いかにも昔の良書って感じの小説。主人公は十分魅力的だし、対話がどこかシェイクスピア的。
伝奇集 (岩波文庫)
J.L. ボルヘス
鼓 直
岩波書店
(1993年11月16日)
文芸・海外
幾つかの美しい文章が印象的だけど、作品の構造がよくわからない。難しい。
ちびギャラ
ボンボヤージュ
ゴマブックス
(2002年12月01日)
文芸・国内
相田みつを+かわいい絵。以上。
プロ論。2
B-ing編集部
徳間書店
(2005年12月16日)
新書・実用書
1つ1つの談話は面白いのだけれど、飽きるし前回と何ら代わり映えしない。つまらん。
タイタンの妖女 (ハヤカワ文庫 SF 262)
カート・ヴォネガット・ジュニア
浅倉 久志
早川書房
(1977年10月)
文芸・海外
面白い、いや面白いハズなんだけど・・・プロット以外の、横に反れた、物語の味になる部分がうまく見えなかった。たぶんそれはぼくのせい。
私小説 from left to right (新潮文庫)
水村 美苗
新潮社
(1998年09月)
文芸・国内
海外で日本人・東洋人を意識する瞬間などといった頷ける場面と、そりゃお前だけだろって部分の混ざり具合が面白い。というより単純にバイリンガル&横書きってところが新鮮。
鍵のかかった部屋
ポール・オースター
Paul Auster
白水社
(1997年12月)
文芸・海外
口説く場面の描写が妙にエロかった。
きわめてオースター的な本。
スペイン幻想小説傑作集 (白水Uブックス)
東谷 穎人
白水社
(1992年05月)
文芸・海外
いまいち「幻想」な部分が伝わってこなかった。
孤独の発明 (新潮文庫)
ポール オースター
Paul Auster
新潮社
(1996年03月)
文芸・海外
『見えない人間の肖像』は面白かったが、『記憶の書』はきつい。この違いがどこにあるかイマイチよくわかっていないのだけれど、とりあえず両方に言えることは、写生をしている人間の頭のなかをタラタラと書いている感じ。好みが分かれる。
流星ワゴン (講談社文庫)
重松 清
講談社
(2005年02月15日)
文芸・国内
感動させることだけに全精力を注いで書かれたって感じの小説。3秒に1回振り返る「だるまさんが転んだ」。結果的に小さくまとまってしまっている。でも良くまとまっている。
村上朝日堂ジャーナル うずまき猫のみつけかた (新潮文庫)
村上 春樹
新潮社
(1999年03月)
エッセイ・批評
安西水丸のイラストはやはりかわいい。でもそれだけ。特に中身はない。
快楽主義の哲学 (文春文庫)
澁澤 龍彦
文藝春秋
(1996年02月)
エッセイ・批評
「幸福」は不幸や災難を避けることによって生じる長期的展望に基づいた概念であるのに対し、「快楽」はその逆であるという前提に基づいた上で快楽の価値を説いた本。事例が熱すぎる。乱交ってそう読み解けるんだねと頷ける。
雪国 (新潮文庫 (か-1-1))
川端 康成
新潮社
(2006年05月)
文芸・国内
(再読)中3くらいの時以来だから、約8年ぶり。あの時はどうも全体像を把握できた気がしなかったけど、今回も同じだった。ただ、この物語の登場人物には皆普遍性を感じた。今後もこの作品を軸に、この手の叙情小説は展開していくのだと漠然と感じた。
国家の品格 (新潮新書)
藤原 正彦
新潮社
(2005年11月)
新書・実用書
語られていることには概ね賛成。数学者が論理の正当性を否定するということ自体が面白い。この本の良いところは、読後にスケールの大きな考え方ができるところだと思う。
4TEEN (新潮文庫)
石田 衣良
新潮社
(2005年11月26日)
文芸・国内
日本版『スタンド・バイ・ミー』って感じ。登場人物は皆魅力的だし。年を重ねたズッコケ三人組とも取れる。こういう類の話は個人的にかなり好き。
龍時 01-02 文春文庫
野沢 尚
文藝春秋
(2004年07月)
文芸・国内
競技としてのサッカーはかなり良く描けているし、スペインの描写もかなり面白いんだけど、何か主人公の一匹狼っぷりがいかにもなスポーツヒーロー然とし過ぎてるんだよなぁ・・ここに感情移入できるかでしょう。
幸福という名の不幸 上 (講談社文庫 そ 1-1)
曾野 綾子
講談社
(1975年11月)
文芸・国内
悪いけどお寒い感じだった。特に男性の登場人物の振る舞いにリアリティがないっていうか。岸辺露伴が怒りそうな類の寒さ。
SUDDEN FICTION―超短編小説70 (文春文庫)
ロバート シャパード
文藝春秋
(1994年01月)
文芸・海外
ぼくの読解力の問題なのかもしれないけれど、70編のうちいまいち展開と結論に合点がいかないものが多かった。数ページで無理やりまとめようとして結末を書き忘れた、みたいな尻切れトンボ。
愛と死 (新潮文庫)
武者小路 実篤
新潮社
(1952年09月)
文芸・国内
ラストどうなのよって感じもするけど、面白かった。神聖と呼べてしまうほどハイレベルな純愛は、その高い純愛性ゆえにドラマ性が奪われてしまうのですね。
日本のみなさんさようなら (文春文庫PLUS)
リリー・フランキー
文藝春秋
(2002年03月)
エッセイ・批評
自分が邦画批評集を読んでも理解できないという前提の下、リリーさんの著書なら楽しみつつ関心の入口になりうるかなと思ったのだけれど、やっぱり知らない話をちゃんと読みきる集中力はなかった。
君たちはどう生きるか (岩波文庫)
吉野 源三郎
岩波書店
(1982年11月16日)
新書・実用書
この本の良いところはコペル君と伯父さんとのやりとりを通じて、「人間は平等ではない」ということを全ての前提としつつ、そこで「恵まれた人間はどうあるべきか」という視点でもって話を進めているところ。
そこには、そこらへんに氾濫している、自己中心的な啓発...
サッカーの世紀 (文春文庫)
後藤 健生
文藝春秋
(2000年07月)
新書・実用書
(再読)『サッカーを知的に愉しむ』を受けて、本棚から取り出してきて再読。やはり内容が濃い。サッカーも学べるし、サッカーを通じて欧州各国の概観も得られるような気がする。
サッカーを知的に愉しむ (光文社新書)
林 信吾
光文社
(2002年04月)
新書・実用書
いや、これはヒドい。
『サッカーの世紀』のパクりばっかじゃん。
同じ内容の本ならわざわざ別にして出版する必要ねぇだろ、って軽く怒りながら読み進めていたら、サッカービジネスに関する事柄だけはオリジナルっぽかった。そこが一番知りたかっただけに良かった。
プレーンソング (中公文庫)
保坂 和志
中央公論新社
(2000年05月)
文芸・国内
保坂和志は小説家のための小説家っていう印象があるけど、この作品はまさにそんな感じ。全てを文章にした上で、読み手に表現の起伏を委ねるかのような。それはそれで淡々としていてすごく面白いのだけれど、ちょっと疲れた。クライマックスの対話シーンはスピードは...
美女と野球 (河出文庫)
リリー・フランキー
河出書房新社
(2005年10月05日)
エッセイ・批評
リリーさんのデビュー作らしいけど、やっぱすごい。あぁー、って瞬間が必ずある。でも少し下品過ぎ。オシャレに下品なことを言うのがこの人の最大の魅力だとぼくは思うのだけれど、普通に下品なだけという部分も目立った。
蠅の王 (新潮文庫)
ウィリアム・ゴールディング
William Golding
新潮社
(1975年03月30日)
文芸・海外
冒険性の全くない、陰湿なバトル・ロワイヤル。異常な状況の中で野生に立ち返ってしまう登場人物達を見ていると、果たして野生化した人間と今の人間、どちらが普通なのかなんて考えてしまう。面白かった。
目玉の学校 (ちくまプリマー新書)
赤瀬川 原平
筑摩書房
(2005年11月)
エッセイ・批評
話には聞いていたけれどいまいちどういう人だかわからなかった赤瀬川原平なんだけど、何となく掴めてきた。芸術至上主義みたいな人かと思っていたら、案外距離を置いているんだな。
目とカメラレンズの類似性や認識に関わる具体的な話よりは、何を以って芸術とそれ...
puzzle (祥伝社文庫)
恩田 陸
祥伝社
(2000年10月)
文芸・国内
ん、何これ?
アレが話のキモ?って感じの超あっさりミステリー。ミステリー感に呑まれる前に話が終わってしまった。食事休憩中に全部読めることだけが良い。
風立ちぬ・美しい村 (新潮文庫)
堀 辰雄
新潮社
(1951年01月)
文芸・国内
一つ一つの文章がすごく美しいし、それらの連結も滑らか。布で言うならば完全に絹。でもそれらで表現されている内容はぼくには少しスピードがゆったり過ぎて・・。現代小説を読みすぎなのかとも思った。
沖縄「戦後」ゼロ年 (生活人新書)
目取真 俊
日本放送出版協会
(2005年07月)
新書・実用書
今年を安直に「戦後60年」としてしまっていいのかという序文の疑問に関しては同感。庶民(=イニシアチブを取れない立場)の視点から戦争を考察するという点も理解できる。けれども、それ以外は目取真自身の本土人に対する嫌悪を書き連ねただけであるように思える...
MOMENT (集英社文庫)
本多 孝好
集英社
(2005年09月16日)
文芸・国内
短編集というよりは短編の連作。全体を通して伝わってくるのはとにかくダサさ。感情移入もできなければ話に奥深さもない。エンターテイメントとしても楽しめない。白石一文と伊坂幸太郎の粗悪品を足して2で割った感じ。「Missing」はもうちょい面白かった気がするの...
だれが「本」を殺すのか〈上〉 (新潮文庫)
佐野 眞一
新潮社
(2004年05月)
エッセイ・批評
友人のススメで手にとってみたのだけれど、面白いわコレ。読みながら疑問に感じたことが次のページでは展開されている感じ。ちょっとごちゃごちゃしている感もあるけど、膨大な取材数の賜物ってことで。出版社に勤めるって大変だ。
下流社会 新たな階層集団の出現 (光文社新書)
三浦 展
光文社
(2005年09月20日)
新書・実用書
「上流階級出身者は上流階級出身者同士で結婚する」、「低学歴の人ほどゆとり教育にこだわる」なんていう皆が漠然と感じていたことをデータ集計によって説得力を持たせて説いた本。たぶん著者は人間的にどうかって人だと思うけど、納得しながら読むのは楽しかった。
...
ラウルにあこがれて―スペインサッカー少年の夢
ホセ・マリア・プラサ
金関 あさ
穂高書店
(2005年08月)
文芸・海外
スペインの少年がラウールを目標としながらサッカー選手としても人間としても成長する物語。何かミスをするとすぐに「もう二度とサッカーなんてしない!」とスネてしまう主人公がかわいい。まぁ小学校中・高学年くらいを対象にした本だと思うので内容には乏しいです...
十九歳の地図 (河出文庫 102B)
中上 健次
河出書房新社
(1981年06月)
文芸・国内
以前に読んだ「岬」などには見られないエキセントリックさが各短編の主人公達、とりわけ表題作からは感じた。中上健次の作品はこれが2作目だけれど「かさぶたのマリア様」など、言語感覚に何か神話めいたものを感じるのだけれど、それには何か理由があるのかなぁ。...
東京奇譚集
村上 春樹
新潮社
(2005年09月15日)
文芸・国内
書店で1時間ほど立ち読みして読破した。何か、あまり一生懸命書いている気がしなかった。実際読後感も良い悪いではなく、無い。あっ、でも「職業は愛でなければならない」というセリフは印象的だった。
女子の生きざま (新潮OH!文庫)
リリー・フランキー
新潮社
(2000年10月)
エッセイ・批評
この本がぼくの言葉遣いに与えた影響は何気に大きい。だって、笑えるのにわかりやすいもん。「浮力の強い女子」とか、読んでない人に話しても普通に通じるし。今のところリリー・フランキーの本では一番笑えたかも。
シティ・オブ・グラス (Graphic fiction)
ポール・オースター
Paul Auster
講談社
(1995年10月17日)
文芸・海外
とにかく内部を細部にわたって描こうとする姿勢はいかにもオースターって感じだったけど、ドンデン返しを求めるという期待を裏切ること自体がドンデン返しっていうマニアックな遊び心にはちょっと付き合いきれなかった。もうちょい普通がいいや。(小説版の感想)
季節の記憶 (中公文庫)
保坂 和志
中央公論新社
(1999年09月)
文芸・国内
一言で言うと「哲学な小説」。「哲学の」ではなく「哲学な」ってところがポイント。作中で進行するのは季節のみで、登場人物をただそれに乗っかり会話をするだけなんだけど、「物語は劇的な変化がなくてはならない」ということも含め、どのページをめくってもとにか...
増量・誰も知らない名言集 (幻冬舎文庫)
リリー・フランキー
幻冬舎
(2001年12月)
エッセイ・批評
いやぁ、やっぱ好きだわこの人。
近い未来の到来を予感させてやまないリリー・フランキーブームを恐れつつ、昔からぼくは好きだったんだよっていう人間の小ささを誇示するために読んでみた。
一通り、彼の出したエッセイを読み通そうって思った。
こんなに乾いて...
名画謎解きミステリー (KAWADE夢文庫)
夢プロジェクト
河出書房新社
(2005年07月16日)
新書・実用書
読んで字の如し、「名作に隠された謎を解き明かす」という本。こういう本の存在意義って、実際にその絵と対峙した時(或いは以前に対峙した絵)に書かれている事柄を薀蓄として語る語らないに関係なく自分の中で引き出した時に発揮されると思うのだけれど、読後から...
暗いところで待ち合わせ (幻冬舎文庫)
乙一
幻冬舎
(2002年04月)
文芸・国内
2ヶ月前に何となく手にとってから読まずに放置していたが、友人がこの作品を原作とした舞台に出演すると知り読んでみた。良くも悪くも幻冬舎っぽいというのが感想。読後に何か残るかというと微妙だけれど話そのものは作りこまれているという点で。読み手に感情移入...
きれぎれ
町田 康
文藝春秋
(2000年07月)
文芸・国内
ずっと読もうと思いながら読んでいなかった作品。何かすごいってことは理解できるけど、どうもぼくには合わなかったようで、読んでいる途中も読み終わった後も、何も残らなかった。
新装版 69 Sixty nine
村上 龍
集英社
(2004年04月27日)
文芸・国内
再読。村上龍作品には非常に珍しい、あまりにも爽やかで涼しげな展開と文体。文字を大きくするなんて青っちろいこと、今の村上龍なら絶対にしないと思う。とても気分良く読める。
真説宮本武蔵 (講談社文庫)
司馬 遼太郎
講談社
(1983年07月)
エッセイ・批評
「真説」というから、トンデモ本みたいな内容なのかと思いきやそこは司馬遼、論理的かどうかはわからないけど地に足のついた(ついていそうな)検証が面白かった。ただ少し淡々とし過ぎていて、途中からつらかった。
スローグッドバイ (集英社文庫)
石田 衣良
集英社
(2005年05月20日)
文芸・国内
初石田衣良。展開や描写がすごく浅いけど、結果的に恋愛自体を礼賛するようなスタイルと爽やかな登場人物。女の子に人気というのがすごくよく理解できた。
小さなスナック (文春文庫)
ナンシー関
文藝春秋
(2005年04月)
エッセイ・批評
今となってはもう見られない対談本。リリーさんとナンシー関の、似ている部分とそれでも違う部分、その両方を対談を通じて楽しめる。カラオケの曲目選択に関する話とか面白い。やっぱこのあたりの斜に構えたセンスっていうのは楽しいです。
インディヴィジュアル・プロジェクション (新潮文庫)
阿部 和重
新潮社
(2000年06月)
文芸・国内
阿部和重の作品がJ文学と呼ばれていることをこの本の解説を読んで初めてしったのだけれど、確かに的を得ている気がする。物語中に主人公がおかれている状況の深刻さというのがいまいち伝わりきれなかった部分はあるけど、最後の展開は面白い。でもやっぱ『シンセミア...
川の深さは (講談社文庫)
福井 晴敏
講談社
(2003年08月08日)
文芸・国内
『亡国のイージス』がとても面白かっただけに非常に期待していたのだけれど、何か陳腐な状況設定と読んでて恥ずかしくなる心情描写に疲れてしまった。2作目(読み手にとって)で好きじゃなくなってしまう作家ってけっこう多いような気がする。
オーデュボンの祈り (新潮文庫)
伊坂 幸太郎
新潮社
(2003年11月)
文芸・国内
ミステリーというジャンルを敬遠する人にこそ読んでほしい本。とことん練られた構成に、センスの溢れる文体と、はっきり言って読み物としては言うこと無し。ひっかけを破綻と見なされてしまう可能性がないとは言い切れないけれないけれど、少なくとも僕はそうは思わ...
ヒュウガ・ウイルス―五分後の世界〈2〉
村上 龍
幻冬舎
(1996年04月)
文芸・国内
再読。やっぱ面白い。「あぁ〜、こうなんだよなぁ〜」と納得しながら読む面白さ。戦闘シーンの映画っぽい描写はさすが。
不自由な心 (角川文庫)
白石 一文
角川書店
(2004年04月)
文芸・国内
デビュー作『一瞬の光』がすばらしかった分かなり期待して臨んだのだが、どうもただの男性優位主義のエリートサラリーマンが好き放題にやっているとしか思えない作品ばかり。彼らが読者に興味或いは好感を持たせるだけの描写が、短編集だと難しいのかもしれない。洞...
スペイン5つの旅 (文春文庫)
中丸 明
文藝春秋
(2000年07月)
エッセイ・批評
無条件に礼賛したいのか、けなしながらもどこかニヒルに評価したいのか、旅行記っていうのは大体その2つに分類されると僕は思うのだけれど、この本はどっちつかず。だから読み手を引き寄せられない。
倫敦塔・幻影の盾 (新潮文庫)
夏目 漱石
新潮社
(1952年07月)
文芸・国内
ロンドン行きの飛行機の中で、せっかくだからと読んでみたのだが、表題作をはじめ、どの作品もぱっとしなかった。登場人物に躍動感がない感じ。漱石のなかでは一番つまらないかも。
フェアプレイ―ワールドカップを売った日系人
ジャックK坂崎
日経BP社
(1998年02月)
サッカー関連・卒論資料
1998年発行と、最近のスポーツビジネスをめぐる状況を考えると少し古いが、電通の今日に至るまでの流れなど、ナルホドと感じる場面が多い。
著者に関しては、いい意味でも悪い意味でもアメリカ人というのがわかる。この本を嫌いという人がいたらたぶん著者が嫌...
nakata.net tv―サッカーを愛するすべての人たちのために
扶桑社
(2001年10月)
サッカー関連・卒論資料
中田が衛星放送でパーソナリティを務めていた番組を書籍化したもの。中田は毎週出ていたわけじゃないということがまずわかった。カズと中田の対談が収められているが、2人の意見が正反対に近い状態であるにも関わらず、仲の悪さみたいなものをあまり感じないところ...
世界サッカー紀行2002
後藤 健生
文藝春秋
(2002年02月23日)
サッカー関連・卒論資料
さすが後藤健生と言いたくなる、「インテリのためのサッカー考」って感じの文章。好き嫌いはともかく、歴史文化からサッカーを語る文章には説得力がある。
フットボール 熱狂の源流
毎日新聞運動部
アスキー
(2002年06月)
サッカー関連・卒論資料
タイトル通り、各国のフットボールの「源流」をそれぞれ簡単に記した内容。一国毎の情報量は少ないが、僕があまり詳しくないこともあり割と発見が多かった。
サッカーてんやわんや―欧州サッカー新事情
BBCルポ班
大出 健
東京書籍
(2002年04月)
サッカー関連・卒論資料
「悪徳代理人が具体的にどのようなことをしているか」「ボスマン判決までの流れ」など、この本でなければ手に入らない情報が多く、興味深く読めた。多少筆者の偏りを感じたけれども。
闘う都市―欧州クラブサッカー戦線記
杉山 茂樹
文藝春秋
(2001年07月)
サッカー関連・卒論資料
単純に読み物として面白かった。たぶんにわかサッカーファンはこの本を買わないことを予見しつつも、にわかファンが読むとすごく勉強になるだろうと感じた。偉そうだけど。
ぶらんこ乗り (新潮文庫)
いしい しんじ
新潮社
(2004年07月)
文芸・国内
挿話でもって描写された作品ということで興味深く読めた。それが物語展開との間に距離を作ってしまいのめり込めないと感じたこともあったけど、1つ1つの挿話は暖かい雰囲気があってよかった。
欧州サッカーのすべて
クリストファー ヒルトン
Christopher Hilton
大栄出版
(1995年11月)
サッカー関連・卒論資料
『欧州サッカーのすべて』というよりは『欧州サッカーのさわり』って感じ。表面的な情報をさらりと網羅しただけの本。
もりのこえ
田代 千里
伊藤忠
(2004年10月13日)
文芸・国内
ここに書いていいものかわからないけれど、万博に行った記念に買ってみた。モリゾー&キッコロの存在を無視し中身に専念して読んでみると、正直たいしたことは言ってない。だけどやはりモリゾーは良い。
モリゾーじいさんなんだよね、本当は。
靖国問題 (ちくま新書)
高橋 哲哉
筑摩書房
(2005年04月)
新書・実用書
「哲学的立場から靖国を問う」という姿勢が新しいものなのかどうかはよくわからないんだけど、論旨はまあ何とか理解できた。しかし、この手の本を思想を出さずに解説するのってやっぱり難しいのだろうか。
百年の誤読
岡野 宏文
ぴあ
(2004年10月)
エッセイ・批評
この本を気に入るか否かというのは、文学批評が好きか嫌いかという視点よりは、仲間内でそこにいない人を話題にすること自体が好きか否かというところで決まると思った。石原慎太郎や田中康夫のファンはさぞ肩を落としたに違いない。普通に笑える。
世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈下〉 (新潮文庫)
村上 春樹
新潮社
(1988年10月)
文芸・国内
世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈上〉 (新潮文庫)
村上 春樹
新潮社
(1988年10月)
文芸・国内
再読作品。内容に厚みを持たせるために書かれたつもりが、単に分量を増すだけの役割に留まってしまっているように感じる部分が幾つかあるけれども、不足感は全くなかった。紙の上で同時進行する2つの話はそれぞれ見所がずらしてあると同時にスムーズで、例によって...
土の中の子供
中村 文則
新潮社
(2005年07月26日)
文芸・国内
暗い。とにかくキャラクターが暗い。「こんな私のような…」みたいな台詞が並ぶ。物語の終盤には引き込まれるような展開が見られるけど、悲惨過ぎて楽しめない。
1973年のピンボール
村上 春樹
講談社
(1980年06月17日)
文芸・国内
読むのは2度目だったので、今回は物語全体の雰囲気に浸らず、少し主人公の動向に注意を払ってみたのだが、そうすると『風の歌を聴け』の2番煎じではなく続編であるということが理解できた。主人公の変化という点で。
ねじまき鳥クロニクル〈第3部〉鳥刺し男編 (新潮文庫)
村上 春樹
新潮社
(1997年09月)
文芸・国内
ねじまき鳥クロニクル〈第2部〉予言する鳥編 (新潮文庫)
村上 春樹
新潮社
(1997年09月)
文芸・国内
ねじまき鳥クロニクル〈第1部〉泥棒かささぎ編 (新潮文庫)
村上 春樹
新潮社
(1997年09月)
文芸・国内
最後のちょい前に「なるほど!」となり、最後に「え〜」となってしまう展開。あの人はどうなっちゃったの的な破綻もある。描写はどんどん内部に進んでいくにも関わらず物語は壮大っていう面白さはあったけど、少し僕にはわかりづらかった。『海辺のカフカ』に繋がる...
世界の中心で、愛をさけぶ
片山 恭一
小学館
(2001年03月)
文芸・国内
これが何故あれ程までに売れたのかということを考えながら読んでみた。たぶんスピード感の問題。要するに、ポンポンと進む展開を心地いいと捉えるか味気ないと捉えるか。僕に関しては後者だけど、これを面白いという人(ってあまり聞かないけど)の気持ちは理解でき...
麦ふみクーツェ
いしい しんじ
理論社
(2002年06月)
文芸・国内
少しだけでも音楽をやってて良かった、と感じることができた作品。こんな物語が読みたかったと感じさせてくれるものだった。やっぱり、悪い人が出てこない物語は良い。
阿修羅ガール (新潮文庫)
舞城 王太郎
新潮社
(2005年04月)
文芸・国内
2章の童話っぽいシーンで読み手が離れてしまうのではないかと思いつつも、そこ以外はスピード感溢れる文体に支えられていい感じ。となると童話っぽい部分はワンクッションってことなのだろうか。たぶん主人公の女の子に好感をもてるかもてないかってところじゃないか...
家出のすすめ (角川文庫)
寺山 修司
角川書店
(2005年01月)
エッセイ・批評
旅行先の京都で思わず買ってしまった一冊。
寺山修司の言葉の魅力というのは、やっぱり「誰も注目してないし注目したところで特に誰も興味を示さない」部分に対して必要以上にエキセントリックなアプローチを試みるというところにあると思う。
要するに、「サザ...
現代小説のレッスン (講談社現代新書)
石川 忠司
講談社
(2005年06月17日)
新書・実用書
その時の歴史を考慮すると・・・的な能書きをたれて少人数で楽しんでいるだけ、といって文学を学問として学び語るという行為を嫌悪していたけど、それをするなら文学をある程度理解してからすべきなのではないかと考え買った1冊。
好きな作家を扱っているからやっぱ...
サポーター新世紀―ナショナリズムと帰属意識
宇都宮 徹壱
勁草書房
(1999年04月)
サッカー関連・卒論資料
著者が足を使って取材した部分以外の部分、つまり著者のイメージのみで語られた部分の方が面白かった。
そして残念ながら、卒論の資料としてはまたもや使えなかった。でもまあそこそこ読み物として面白かったから可。しかし2800円は高い。
介護入門
モブ・ノリオ
文藝春秋
(2004年08月26日)
文芸・国内
阿部和重を読んだ後に芥川賞繋がりで手にとってみたけど、どうも素直に入れない。主人公が訴えれば訴えるほどその主人公との距離を感じてしまう感じ。話題になった文体に関しても、話題になったゆえにその独自性が失われた感じ。書店でふと手に取ることができたら、...
シンセミア(下)
阿部 和重
朝日新聞社
(2003年10月17日)
文芸・国内
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