自分が生まれなかった世界へ行くパラレルワールドもの。
自分の不在が、明らかに周りの人間を幸福にしている世界へのバッドトリップ。「間違いは自分」だってことに気づいていく過程がひたすら絶望的。なんという暗黒青春物語。
ラストに色々な解釈の余地があるのがすごく良かった。
以下、ラストに対する個人的な解釈(ネタばれ)。
※与えられてるものの価値に気づかず受動的に生きるのは、他人に対する冒涜だというメッセージだと思った。
※Green Eyed Monsterはノゾミと思う。
※お金も両親もいるのに、今もまだ命があるのに、諦念を装って臆病なだけの主人公に対するノゾミの呪い。
※最後の電話は死んだツユから。ノゾミが主人公を殺そうとしているのを知って助けようとした。
※「自分で決められる気がしなかった。誰かに決めて欲しかった」ところへ母からのあのメールで、やはり主人公は死を選んだと思う。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
│ ├SF
- 感想投稿日 : 2012年1月24日
- 読了日 : 2012年1月24日
- 本棚登録日 : 2012年1月24日
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コメント 2件
kwosaさんのコメント
2013/02/05
naokoulaさんのコメント
2013/02/05