登場人津は高校生たち。
舞台となるのは、「歩行祭」という、ほぼ丸一日をかけてひたすら歩くという行事で、そこで出てくる主人公たちの物語。
「歩行祭」というものに、現実感が感じられず、また、登場人津の心理には、それなりに共感できるところがあるものの、少し深みが感じられない。
また、視点人物が変わるのだが(ほぼ交互か)、セリフできづくというもので、やや読みづらい。読んでいて、「ああ、この人の視点から描いているのか」とわかる。
その点が、感情移入しきれないことにもつながるように感じる。
自分が高校生の時に読んでいたら、多少評価が上がっていたかも知れないが、それでもやはり、退屈だったかもしれない。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
日本文学 > 現代 > 女性作家
- 感想投稿日 : 2017年2月9日
- 読了日 : 2017年2月8日
- 本棚登録日 : 2017年2月5日
みんなの感想をみる