風に舞いあがるビニールシート

著者 :
  • 文藝春秋 (2006年5月31日発売)
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本棚登録 : 2979
感想 : 575
3

表題作を含む6編の短編集。

・器を探して 3+
 最後はあっけないけど、後は余韻をどうぞ!って事かな。

・犬の散歩 2
 所詮は専業主婦のお遊びだね!

・守護神 3+
 社会人学生のカウンセラー的存在「ニシナミユキ」
 「違う。あなたは自分というテキストの解釈を誤っているわ」本文より

・鐘の音 4
 仏像修復師の潔。
 不空羂索観音像の修復をめぐって、師 松浦との確執が。
 物語は思いもよらぬ展開をみせる。

・ジェネレーションX 3+
 これぞ 男の仕事!

・風に舞いあがるビニールシート 4
 「…この地球から難民がいなくならないかぎり、エドは絶対に今の仕事をやめたりしないのよ。そしてこれも誓えるけど、世界が今のまま機能しつづけるかぎり、難民は決してこの地球上からいなくならないの。」
 「仮に飛ばされたって日本にいるかぎり、君は必ず安全などこかに着地できるよ。どんな風も君の命までは奪わない。生まれ育った家を焼かれて帰る場所を失うことも、目の前で家族を殺されることもない。好きなものを腹いっぱい食べて、温かいベッドで眠ることができる。それをフィールドでは幸せと呼ぶんだ」
本文より

3+

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 直木賞
感想投稿日 : 2016年9月9日
読了日 : 2016年9月9日
本棚登録日 : 2016年9月1日

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