おまたせクッキー

  • 偕成社 (1987年9月1日発売)
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本棚登録 : 1370
感想 : 117
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年少さんから小学校の中学年くらいまで喜んで聞いてくれる、懐の深い一冊。
年齢によって受け止め方も色々あり、そこがまた楽しめそう。

おやつのクッキーを食べようとすると玄関のベルが鳴り、友だちが遊びに来る。
そのたびにきょうだいの取り分も減るのだが、次々に友だちがやってきて・・
と、お約束の繰り返しが続くのだが、お母さんもふたりのきょうだいも、友だちがやってくるのを歓迎しているので、ここは読み間違えないようにしたい。
つまり、単なる算数の教材なんかじゃないってこと(笑)
年齢があがるにつれ、つい「ええと始めは12個だったから」って割り算するけど。

「三つずつだ」「みんな二つずつだ」「みんな一つずつだ」の箇所は、明るく楽しそうに読まなくちゃ。
ここを残念そうに暗い声で読んだら、取り分が減って悔しかった話になってしまうp。
それにその方が、一つずつしか取り分がないのにまたベルが鳴ったときの緊迫感が違うでしょ。
ラストのオチの一行も楽しいし、ユーモラスで明るいハッチンスの挿絵も楽しい。
全ページに黒猫さんが登場して、小さな聞き手さんは黒猫さん探しも出来そうだ。
大人はと言うと、キッチンのガス台に乗ったポットが、時間とともにどんどん沸いていくのが気になってしまうかな。
前述した【もこ もこもこ】と共に、読み聞かせの定番。
約6分。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 絵本・通年
感想投稿日 : 2013年3月14日
読了日 : 2013年3月14日
本棚登録日 : 2013年3月14日

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