ホネホネどうぶつえん

  • アリス館 (2009年7月24日発売)
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本棚登録 : 275
感想 : 23
5

「茂吉のねこ」で、お話会のプログラムのことを最後に少し載せたが、たぶん
どなたも「サブを何にするか」でお悩みなのではないかと思い、この本をおすすめ。
メインはすぐに決まるのだが、サぶがね、いつも悩みどころ(私だけかな?)。
お話ばかりいくつも重ねるわけには行かず、その点「かがく絵本」はありがたい!

動物園でも比較的良く知られた哺乳類たちの骨を、さまざまな角度から撮影した本。
クイズ形式になっていて、絵ではなく写真になっているところがとても新鮮。
後ろの方には、写真で載っていた動物たちの骨に関する解説も詳しく載っている。

大人でも知らないことがいっぱいで(これも私だけかな?笑)ゾウの鼻には骨がないことや
パンダの手の骨にちょっとした衝撃を受けて、カンガルーはしっぽまで骨があったりと、
骨のことを知るとその生き物を本当に良く知った気になってくる。
元の形になるように、骨たちを組み合わせて立たせて展示してるということにも驚き。
じっと見ていると骨が自分に話しかけてくるようで、不思議な訴求力がある。

ゆっくり&じっくり写真を見せて約10分。
巻末の解説は、文字が小さすぎるためお話会ではパス。
幼児から高学年までと、幅広い年齢の子に。

ところでなぜこの本をお薦めするかと言うと、妙に涼しくなってくるから(笑)。
ひっそりした博物館の展示を眺めているうちに、命の神秘に触れたような、厳粛な
気持ちになってくる。あれとよく似ている。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 絵本・通年
感想投稿日 : 2017年6月14日
読了日 : -
本棚登録日 : 2017年6月14日

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