シュールな絵本と言えば筆頭にあがりそうな長新太さんの作品。
ちょっぴりブラックで、あまりのナンセンスな展開に抱腹絶倒。
表紙の猫さんがぷっくぷくのお腹をしているが、何を食べてこうなったかは読んでみるしかない。
そして、ぷっくぷくのそのわけになんとも笑うしかない。
そんな馬鹿な・・の繰り返しが続いて、子どもたちが笑うこと笑うこと。
素話の「ついでにペロリ」に似ているが、あの猫さんのような怖さはない。
こちらはずうっととぼけているのだ。
だってこの猫は、釣った魚が自分の頭上で何をしているか、ぜーんぜん知らないんだもの。
最後のページの「ねこがたべたのは さかなだけではないんだよ」を、深読みする人もいるだろう。
長新太さんの本は時に哲学的だし、人間はこの猫よりもはるかに悪食なのだから。
でも子供向けの作品だもの、明るくからっと笑い飛ばして読みたいものだ。
男の子の方が明らかに喜び、ずっと笑いがたえない。
年中さんから。約8分。
最後まで読んだら、はじめに戻って「何を食べたのかな?」って探してもいいね。
ただ、このシュールさが理解不能の方もいらっしゃると思うので万人向けではないかも。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
絵本・通年
- 感想投稿日 : 2013年3月17日
- 読了日 : 2013年3月17日
- 本棚登録日 : 2013年3月17日
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コメント 2件
vilureefさんのコメント
2013/03/17
nejidonさんのコメント
2013/03/18