勝海舟(六) (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社 (1969年1月28日発売)
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本棚登録 : 192
感想 : 17
5

約4000ページにわたる長編もようやく終わりました。
全部読んでみて、本当に勉強になりました。
勝海舟の勉学に対する姿勢は、若いころから貪欲に学んでいる。
勉学自体に対する面白さにとどまらず、社会に如何に生かすべきかが本当の学問の道であること。
恐れず自分を主張すること。
人間をよく見抜くこと。よく見ること。
いい伴侶をもつこと。
100年先を見通し、現在の立場をみること。
その他、多々ありました。

江戸庶民の側に立ち、激動の時代を生き抜いた勝海舟一人だけでなく、坂本竜馬、西郷隆盛、新撰組、徳川慶喜、山岡鉄舟、そのほか幕臣や維新志士たちも場面場面でうまく描かれていました。
終わり方も、ドラマが途中でプツッと切れるような、粋な感じです。
次は氷川清話を読みたいです。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 日本文学
感想投稿日 : 2013年6月24日
読了日 : 2010年10月14日
本棚登録日 : 2013年6月24日

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