わかりやすく〈伝える〉技術 (講談社現代新書)

著者 :
  • 講談社 (2009年7月17日発売)
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感想 : 328
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私は職場において、年に5回程度の研修の講師を行うことがある。
あがり症であり、話下手な私が30人程度を前にして講師を行うのはかなり大変な思いをしている。

著者の池上彰氏は、テレビでもわかりやすい丁寧な説明をしてくれており、参考にさせていただこうと思い、読むこととした。

まず、「リード」=「話の地図」を作成することの大切さに納得。
私の場合、目次に沿ってその内容を示すようにはしているが、リードといえるかは疑わしい。
最初の掴みとともに大切にしていこうと思う。

このリードによって全体の流れ、構成がしっかりできるわけで、その点においても重要なポイントとなろう。


次に、文の一つ一つの長さ。
あまりに長く、修飾語ばかりだと、聞き手にとって理解しづらいものとなる。
話し手にとっては意外と気づかない点であるので、ぜひ気をつけていきたい点である。

研修の講師ともなれば当然、内容についてはしっかり理解して、何を聞かれても回答できるはずであるものの、実際に説明しようとしたときに、思うように説明できないこともある。
自分は分かっていたつもりでも、相手にわかるように解説できないということは根本から理解できていない証拠である。
この本の中でも著者の経験が書かれている通り、注意していきたいし、自分の知識を確認するうえでも役立てていきたい。

また、原稿を書かずにメモを作ること。
これはその通りだと思う。
実際に人前で話すときは、原稿を書きたくなるのであるが、原稿を書いてしまうとついついそれを読んでしまい、途中で詰まるとかなりあわててしまう。

メモであれば、話すことは自分で考えながらなので、意外とスムーズにできるもので、私も経験している。
まずは原稿は作るが、講義の場では使わないようにしている。

そして「三の魔術」
実際に使わせてもらった。
使いこなすには技術も必要だと思うので、まだまだ生かし切れていないと思うが、確かにちょうどいい数ではあると思うので、選ぶべき3つの事柄をしかkり選べるようにしたいものである。

最後に使うべきではない言葉。
「そして」「ところで」「話は変わるが」。
私もよく使っているように思う。
確かに話は変わるようでは、使えたいことをしっかり話せていない証拠である。

何を話すべきで、何を伝えたいのか。
図を利用しながら、わかりやすく伝えるための技はシンプルではあるが、使いこなすのは結構大変である。

事前に人に聞いてもらって、ちゃんと評価してもらうことは必要であろう。

これからも人前でプレゼンを行うことも多くなると思うので、いろいろ試しながら自分のものにしていきたいと思う。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 自己啓発
感想投稿日 : 2012年11月16日
読了日 : 2011年11月15日
本棚登録日 : 2012年11月16日

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