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馬矢ン船長さんの本棚 > 死神の精度


レビュー by 馬矢ン船長さん

小説   読み終わった  読了日 : 2010年03月02日  4

伊坂氏の作品とは相性が悪い。
どうも肌に合わない。途中で投げ出した作品もいくらかある。
と言いつつ、そこかしこでススメられるので結局何冊か読んでいる。
文章自体は読みやすい部類に入るおかげで、内容が好みでさえあれば問題はない。

で、この「死神の精度」は意外と肌に合った。

死神を主人公にした短編集なのだが、巻末の解説にもあるとおり、この人は短編の方で本領を発揮するタイプなのではないかと思った。

作品の尺もそうだが、内容に関しても、エンターテイメントでありながら「人」というものを微細に描いているように思う。
エンタメ色の強い「陽気なギャング」は中身がスカスカでただの馬鹿騒ぎにしか感じられなかったが、こちらはそうでもなかった。

「死神と藤田」「恋愛で死神」の二話はけっこうお気に入りに。

どこまでもクールな「死神」という属性を貫いた、見事な一冊だった。 登録日 : 2010年03月02日 16:15:51


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