STEINS;GATE 無限遠点のアルタイル

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感想 : 5
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「閉時曲線のエピグラフ」「永劫回帰のパンドラ」とタイトルは違うものの、3冊で1つの話で、実質的にこの3冊が「上中下」といった内容でした。
「STEINS;GATE」は、Webでものすごく面白い話だという評判を見て、PCゲームでプレーしてみたのですが、たしかにタイムパラドクスものの大ファンの僕としては、まさにツボの話でした。出だしが若者おたく用語の羅列だったのはかなりきつかったですが、終盤のサスペンスの盛り上がりは強烈。
肝心のタイムパラドクスの仕掛けも、SF的にちょっと(かなり?)無理はあるものの勢いで納得させる力があり、おもしろかったです。
そして、そのゲームではクライマックスを盛り上げるためにあえて端折ってしまっていた部分を、この3冊の本で深く補足してくれたという感じで、ゲームをプレーした身には大満足でした。逆に言えば、まずはゲームかアニメ化かノベライズされた本で、「STEINS;GATE」本編のストーリーをラストまで味わっていなければ、この3冊を読んでもほとんど意味不明だと思います。
ともあれ、僕にとってのこの本はデイヴィッド・プリンの「ファウンデーションの勝利」を読んだときと似たような爽快感だったと言えるでしょう。(このコメントも、アシモフのファウンデーションシリーズファン以外には、全く意味不明なものでしょうが)

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: SF
感想投稿日 : 2014年1月22日
読了日 : 2014年1月22日
本棚登録日 : 2014年1月22日

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