ママ・グランデの葬儀 (集英社文庫 40-A)

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制作 : 桑名 一博 
仁井田さん 小説   読み終わった 

「大佐に手紙はこない」が名作中の名作。このどうにもならなさ。描き方がドライで、まったく突き放しているだけに、かえって真に迫る感じ。だってその分委ねられた自由を使って、読者は物語に入っていくわけだものね。事実を提示してやるだけの慎ましさが、逆に強める毒味かね。最後の台詞はすごい。すごすぎる。
 あとは「この村に泥棒はいない」、かなあ。実は喜劇にアレンジされても全然いけそうなぐらい、ユーモアのセンスが活きていて、抑制は効いているのだけど、確実にこの人物の捉え方は喜劇映画だと思う。それが悲劇にも転じ得る、という曖昧なところに宙吊りにされたまま、物語が開いて閉じる、そこが面白いのかなあ、とも。関係性のお話。それだけにこのどうにもならなさは、どこか魅力的でもあります。

レビュー投稿日
2011年10月10日
読了日
2011年10月2日
本棚登録日
2011年2月6日
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