二一口さんの感想・レビュー

GUNSLINGER GIRL(ガンスリンガーガール) コミック 全15巻完結セット (電撃コミックス)

著者 : 相田裕

• メディアワークス (2012年12月29日発売)

人間の欲、脆弱さ、生死、愛について考えさせられる作品。
重いテーマだし、非人道的な描写とか殺戮シーンも多いから、そういうのが平気で泣ける話を読みたい人には薦めたい漫画。最終兵器彼女とか好きな人は是非。（注：あそこまで恋愛要素は濃くない）舞台が架空の現代イタリアで、個人的には背景とかも楽しめた。

淡々と粛々と儀礼的にも感じられるのに迫力のある銃撃戦や、義体の少女たちの可愛らしい恋心、背徳的な行為に罪悪感を覚える人間の弱さと信念の強さなど、多くの矛盾の混在する様が丁寧に描かれていると思う。
群像劇の趣があり、各人にスポットライトをあてて掘り下げながら進んでいって、ラストは納得の感動だった。

公共の場では読まない方がいい。自宅でゆっくり泣きながら読んでください。
（漫喫で一気読みして後悔した人間より）

感想投稿日 : 2015年8月15日

読了日 : 2015年8月15日

本棚登録日 : 2015年8月15日