騎士団長殺し :第1部 顕れるイデア編

著者 :
  • 新潮社 (2017年2月24日発売)
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むかしはかなりファンだった、村上さん大好きだった。最近は大好きっていうわけでもないけれどもそこそこファンではあり、まあ本が出れば読むことは読む、っていう。エッセイは無条件に大好き。
今回はしかし、村上さんなのにこんなに読んでてノレないなんて、って思った。村上さんの文章が好きなので、どんなテーマだろうと内容だろうと、文章を読んでいるだけで楽しいはずなのに。普通の会話とか、普通の地の文がなぜだか読んでいて退屈するような。例のおもしろい「比喩」とかユーモアある会話があんまりないせいなのか。
それとも、わたしのほうの問題なのかも。
なんか読んでいて気持ちが暗い。。。

あと、最初読みはじめたとき、主人公が50歳くらいかなーという印象で読んでいたら、すぐ36歳とわかってけっこう驚いた。なんかもっと年寄りっぽいというか。36歳ってなんかもっと若い感じしない?とか思うのは主人公が老成しているのか。

あと、村上さんらしく、上等な車とかお酒とか料理とか、そいういう固有名詞がたくさん出てくるのだけれど、こういうのって今の若い世代はどう思うんだろうか? バブリーっていうわけでもないけども、受け入れられるのかなあとか。たとえばわたしなんかは、若いころに「ダンスダンスダンス」とか読んでて、ハワイ行ってビーチでカクテルとか飲んで、マセラティ乗るみたいなライフスタイルにあこがれないこともなかったんだけども。

あと、以前は村上作品の悪評ってきこえてこなかったんだけど、なんかSNSあたりで悪評いっぱい見る。。。そんなにひどいですかね? 若い人にしてみれば、村上さんもただの古臭い頑固おやじなんですか??

などなどなんかいろいろ元大ファンとしては考えさせられることがいろいろあるけれども、ともかく下巻を読みます。。。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2017年4月7日
読了日 : 2017年4月6日
本棚登録日 : 2017年4月7日

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