2016年、59冊目です。
この本を読んでいた頃、職場で私が腹を立てていて、怒りをぶつけている人がいたので、そこへ思い入れしながら読みました。幸いなことに、現在その人への怒りはすっかり解消され、人間関係も良好となりました。
しかし、一度怒りを誰かにぶつけてしまうと、そのあと人間関係を修復、発展させることは非常に困難ですね。私には他にも怒りをぶつけた人はいるが、人間関係は凍り付いたままが、ほとんどです。
人間関係を凍り付けてしまうよな「怒り」に到達する以前の状態でも、周りに怒りをぶつけて、嫌な思いをさせている人はたくさんいます。
そういった、相手を不快にしかさせない「怒り」を自分自身がどうやって制御するのかを説明した一冊です。そしてこの本は、元は「怒らない技術」という新書版があります。それを、マンガ仕立てにして、読みやすくしたものです。「マンガでわかる〇〇 」という定番の販売方法ですね。元の新書を読んでいるので、さらに読む必要がないとは思いませんでした。読んだ本の内容は、普段ほとんど、”海馬”の奥に沈み込んでいるので、こういった形で読むと記憶が少し蘇ってきます。
この本の中には、その当時私が腹を立てていた人のイニシャルが何か所にも書きこまれています。またその時の怒りの気持ちもその本の中に走り書きされています。
ある面で、この本の中で紹介されている一種のアンガーログをとるようなことに相当しているようです。また怒りは第2感情といわれて、怒りの原因となる感情がある。相手を支配したいとか、優しくしてほしいとか、自分に感謝して欲しいとか、そういった感情が私には常にあるように思いました。
でも、「怒らない技術」といっても、自分の心の中に生まれる”怒り”をなくそうという取り組みではありません。そこはもっと違うアプローチがあると思います。
人は怒りたければ怒っても構わない。怒りによいも悪いもありません。怒りの表現・表出の仕方によい悪いがあるだけ。怒りの8割は、自己満足のために表出している不要な怒りだと言われています。先ずは、自己満足のために表出してしまっている8割の不要な怒りをなくしましょう。そして、2割の必要な怒りを正しく表出させましょう。この本は、感情のコントロールについて書かれています。感情のコントロールができれば、人生をコントロールすることができます。
- 感想投稿日 : 2016年11月13日
- 読了日 : 2016年11月13日
- 本棚登録日 : 2016年11月13日
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