『鰹千両』は幻冬舎のアンソロジーにも収録されていて、読むのは3度目だが、ラストの茂七が格好いい!
ネタバレですよ
いくら親への服従が当然だった時代とはいえ、生まれたばかりの我が子を道傍に捨ててしまう人間と、血の繋がりはなくとも縁あって家族になった幼子の為に、仕事も住まいも変えてしまう人間と、どっちが親として上等か、考えるまでもない。
あくまでファンタジーなんだけどさ、こういう展開は胸がすく。おはるちゃんは賢く優しい娘に育っているから、ここで真実を打ち明けたところで、生みの親のところには行かないだろう、病気とか災害とかの不運が出来しない限り、絶対、魚屋夫婦の下で幸せになる。そう思わせるお話でした。(2024-02-23再読)(2017-07-01L)(2024-02-14L)
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2017年7月2日
- 読了日 : 2024年2月23日
- 本棚登録日 : 2017年7月2日
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