電車の座席に座っていると、ふと自分の前に年配の方が立つ。
にもかかわらず、眠っているふりをしてやり過ごした事はないだろうか。
その時、私のこころの中では「自己欺瞞」が起こっている。
自分の隣りにいる若者も席を譲らないじゃないか。だいいち僕は今、仕事で疲れている。自分が席を譲ったら、もしかしたらこのおじいさんは怒りはじめるかもしれない。いつもだったらちゃん譲るし、今日は仕方がない日なんだ。それにこんだけ考えてるし、気を使ってるんだから僕はむしろ、いい人なんだ。
つまり、自分偽ろうとすると、自分の行為を正当化する為に自分を擁護する理由を考え始め、相手を貶す方向に物事を考え始める。つまり、自分の「箱」に籠ってしまう。
他人のことは行動で判断するが、自分の事は想いで評価する。
そんな人間関係の不思議が分かりやすくまとめられた一冊です。
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- 感想投稿日 : 2012年5月22日
- 読了日 : 2012年5月18日
- 本棚登録日 : 2012年5月10日
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