コンセプトメイキング 変化の時代の発想法 (高橋宣行の博報堂式発想術シリーズ)
- ディスカヴァー・トゥエンティワン (2007年11月15日発売)
著者は博報堂出身のフリープランナー。半年くらい前に書店で立ち読みして気になってた本だったので、同書と同著者の最新本の2冊を同時に購入。
広告のみにとどまらず、ビジネス全般においてコンセプトメイキングが必要。これまでの既成概念を壊し、新しい発想で独自性のあるコンセプトを見つけることで、ビジネスを差別化させ、ターゲットに共感と感動を与えることができるかどうか、、、、。つまり勝敗のポイントは、その中心となる「コンセプト」=ビジネスの「へそ」がしっかりしているかどうかということ。
また、どんなに優れた商品やビジネスモデルでも、伝わらなければ全く意味がないことで、優れた感性を如何に言語化して、ターゲットに伝え、狙い通りの反応を引き出すかが重要になる。(「広告は説得のアートだ」とも言われる所以か。)
マーケティング活動を通しての中心的(全体を貫く骨格)な役割こそ、「コンセプト」であり、そのコンセプトがしっかりしたものであれば各戦術も整合性がとれてくる、と説く。
多数の事例を参考に出し、コンセプトを導き出すロジックを、図解も多用して説明している。(個人的には、アップルの「Think Different」や日産セレナの「ものより思い出」なんかは、印象深かった。)
根底に流れるのは、現状で満足していては負けで、今より、そして他よりも「変わる」ことができないとダメという考え。「生きることは変わること」というドラッガーの言葉を冒頭にあげている。
その点でも共感を覚えた。2007年発行の本だが、基本を分かり易く、理解しやすい。
今度は、同著者の最新本「差別化するストーリーの描き方」に続きたい。
- 感想投稿日 : 2012年2月14日
- 読了日 : 2012年2月12日
- 本棚登録日 : 2012年2月12日
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