森崎女史の朝鮮における少女時代の経験と朝鮮学校校長の父親からうけた教育が素地となり、直接には長い付き合いの友人となったからゆきさんとの交流と、明治時代の新聞の精読、そしてからゆきさん達たちのふるさとに足を運んで生まれた作品。明治時代から先の大戦まではついこの前のことだが、生きるためにからゆきさんになった当時の女性達と、権利と豊かさを得た現代の女性達の違いに驚く。氏は、当時の日本の貧しさと社会の劣悪さの中で奮闘するからゆきさんを、悲しくかつ慈愛の眼で描いている。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
伝記・歴史
- 感想投稿日 : 2014年1月26日
- 読了日 : 2014年1月26日
- 本棚登録日 : 2014年1月26日
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