なぜ、この人と話をすると楽になるのか

著者 :
  • 太田出版
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感想 : 35
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自称、もと「コミュ障」(コミュニケーション障碍者)の男性アナウンサーが、「コミュ障」の人のために書いた。コミュニケーションが、食欲・名誉欲・性欲などと同じ人間本来がもつ欲望であり、人は「楽な」コミュニケーション関係を望むが、なかなかできない。しかし、コミュニケーションは一つのゲームであり、技術論がある。もっとも端的な楽なコミュニケーションは「ガールズトーク」。無意味なことを際限なくしゃべり続け、笑いころげる理想的なコミュニケーション。そこでは真実は追い求めない。でも「うそ」はつかない。ただ、「楽しい」から話す。その楽なコミュニケーションのために筆者が説く技術は、よく聞く単純なことがら(相手の話に耳を傾ける等)ではある。でも、なるほどと思える。「ほとんどが、相手の言うことを”否定”したとき、”地雷”が爆発するんです」。私も、つい、やってしまい後悔したことが多い。「自分を許すこと、それがコミュニケーションをとっていて、楽に慣れる人の条件のような気がします。」そうなりたいものですが・・・

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 随筆・エッセー
感想投稿日 : 2015年9月9日
読了日 : 2015年9月9日
本棚登録日 : 2015年9月9日

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