自称、もと「コミュ障」(コミュニケーション障碍者)の男性アナウンサーが、「コミュ障」の人のために書いた。コミュニケーションが、食欲・名誉欲・性欲などと同じ人間本来がもつ欲望であり、人は「楽な」コミュニケーション関係を望むが、なかなかできない。しかし、コミュニケーションは一つのゲームであり、技術論がある。もっとも端的な楽なコミュニケーションは「ガールズトーク」。無意味なことを際限なくしゃべり続け、笑いころげる理想的なコミュニケーション。そこでは真実は追い求めない。でも「うそ」はつかない。ただ、「楽しい」から話す。その楽なコミュニケーションのために筆者が説く技術は、よく聞く単純なことがら(相手の話に耳を傾ける等)ではある。でも、なるほどと思える。「ほとんどが、相手の言うことを”否定”したとき、”地雷”が爆発するんです」。私も、つい、やってしまい後悔したことが多い。「自分を許すこと、それがコミュニケーションをとっていて、楽に慣れる人の条件のような気がします。」そうなりたいものですが・・・
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
随筆・エッセー
- 感想投稿日 : 2015年9月9日
- 読了日 : 2015年9月9日
- 本棚登録日 : 2015年9月9日
みんなの感想をみる