著者は、「ホンデマッカ!?TV」のコメンテーターとして有名。
本書、学術用語が頻出して素人にはちょっと難解。ただし、著者が度々言及している、「遺伝子の突然変異、自然選択、性選択、遺伝的浮動といったネオダーウィニズム」(=生物は突然変異を繰り返しながら環境に適合するように徐々に進化していった)では、同一種内の「些末な変化」は説明できても、「大きな進化」までは説明できない。生物は、何等かの外因による「システム(遺伝子の使い方)の変更により」新たな形質や機能の変化を急激に獲得し、その後、変化に適した新たな環境へと移り、そして定着することによって、ブレークスルーとなる進化が起こった、という説はよく分かった。
要するに、ネオダーウィニズムと著者の考えは、どちらも突然変異を契機として進化する点では同じ。違いはというと、前者が徐々に自然淘汰されて適者が生き残る、とするのに対し、後者は変異種が主体的に環境を選んで生き残っていく、としている点、のようだ。これって程度の違いなのかな?
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
サイエンス
- 感想投稿日 : 2017年10月22日
- 読了日 : 2017年10月22日
- 本棚登録日 : 2017年10月21日
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