二十一世紀の資本主義論 (ちくま学芸文庫 イ 1-4)

著者 :
  • 筑摩書房 (2006年7月1日発売)
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本棚登録 : 321
感想 : 20
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昔吉本隆明さんと対談していたので、この人の名前は知っていた。
経済学に関する本だが、一般向けで、数式などは出てこないし、わかりやすかった。
特に貨幣論がおもしろく、(私の言葉で言うと)それが一種の記号として存在しているのだということが確認できた。
それと、日本の「企業=法人」という考え方が、アメリカあたりではむしろ否定されていて、企業は「(雇用者、労働者等を含む当事者間の)契約の束である」ということになっているとのこと、ああ、そういうことか、と思った。
しかしこの本は古い。個々の文章は80年代から90年代のもの。
リーマン・ショック以後の、「まさに、いま」をこの人がどう分析しているかを知りたいと思った。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 社会学・経済学
感想投稿日 : 2011年1月22日
読了日 : 2011年1月22日
本棚登録日 : 2011年1月22日

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