メリットの法則 行動分析学・実践編 (集英社新書)

著者 :
  • 集英社 (2012年11月16日発売)
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感想 : 18

 人の行動はそれに付随する出来事で自分にとってメリットとなる「好子」とデメリットとなる「嫌子」によって説明でき、またコントロールもできるという主張を展開している。

 まあ間違ってはいないかもしれないが、本書の中で紹介されている事例は子供や動物や知的障害者。ある程度以上知性のある大人にはそう単純に通用しないのではないか。後半で紹介されるFTスケジュール法など、ほとんど動物の調教みたいなやりかたであり、普通の大人に対して実施したらすぐにそっぽを向かれるだろう。

 自説を世に広めるために書かれた新書という印象を受けた。それは悪いことではないが、その分野について深く知るには不向きだ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2017年6月24日
読了日 : 2014年10月14日
本棚登録日 : 2017年6月24日

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