言葉にかえることのできなかったもやもやとした気持ちを、美しい言葉で表現してくれている。もやもやした曖昧な気持ちを、はっきりくっきり形つくる様な表現ではなくて、もやもや曖昧なままのものを表現してくれている。そういうところが、とても良かった。
私は、少し強い風が吹いて風の乾いた匂いがしたとき、切なくて少し泣きたくなる。世界でひとりぼっちにされた気がして、こんなに小さい自分がひとりでいきていけるのだろうかと、急に不安になる。
そんな気持ちを、見事に書いてくれていたので、「ああ、私だけじゃないんだな」と、とても安心した。
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- 感想投稿日 : 2013年9月2日
- 読了日 : 2013年9月2日
- 本棚登録日 : 2013年7月13日
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