父である十二代目市川團十郎最後の日々を、
一番近くで過ごしたであろう娘のぼたんさんが綴る
壮絶な闘病記です。
闘病記ではあるけれど、胸に残るのは太陽のように娘を見守り続けた父團十郎の姿と
尊敬し信頼していた最愛の父を亡くしたぼたんさんの
痛々しいまでの喪失感でした。
名門と言われる歌舞伎の家に生まれた女の子の
屈折した感情や、伝統を守っていく家柄の重責もうかがい知ることができて
読み応えのある一冊でした。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
エッセイ(女性)
- 感想投稿日 : 2016年11月16日
- 読了日 : 2016年11月16日
- 本棚登録日 : 2016年11月16日
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