中学の公民の授業で観た映画。
時代を感じさせない面白さ。
コレがきっかけで法学部に行ったようなもんで、
その後も大学で陪審制度を研究するゼミに入った。
人間が良く見える。
シーンはほとんどすべて蒸し暑くて息苦しい会議室のなか。
殺人容疑で裁判を受けている少年の評決を12人の陪審員が話し合う。
その中で
「めんどくさいから早く答えだしちゃおう!」
という人や
「好きで来たんじゃない!」
という人を相手に
問題点を整理してじっくりと審議をする人物あり。
彼は無罪か有罪かそれを決めることの
犯人であるとされる少年の人生への影響力をしっかりと理解し、審議した。
「合理的な疑いを越える証明」がなければ、被告人は有罪とされない
この大切な前提をおろそかにしないことの大切さ。
それを守るための執念を見せられた。
集団の中で一人違う意見を言うことは勇気がいるけれど、
それをやってのけることの意味は大きい。
観る側も集中してぐっと引き込まれるので、
映画が終わると急に妙な疲労感がどっとおしよせる。
下手なミステリーよりもずっと面白く、
ラストを知っていても何度も観たくなる作品。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
DVD
- 感想投稿日 : 2010年2月27日
- 読了日 : 2010年2月27日
- 本棚登録日 : 2010年2月27日
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