レビュー by 小・塩・平さん
担当:Hirakawa
対象レベル:初級
内容:
序章 アメリカ経済はなぜ衰退したのか
第1章 ゴールドマン・サックスの変質
第2章 モノ作りができなくなったアメリカ
第3章 今日の儲けは僕のもの、明日の損は君のもの
第4章 強欲資本主義のメカニズム
第5章 資産運用ゲーム
第6章 サブプライム危機から世界同時不況へ
第7章 バブル崩壊にいかに立ち向かうか
現在起こっている金融危機の概観やウォール街の雰囲気を知りたいという人が読むのに適しているだろう。
といっても、きちんと今回の金融危機で起こっていることを理解しようと思った場合本書よりも良書は多数存在すると個人的には思うが。。。
本書の内容を要約すると今回の金融危機・経済危機の原因は、ウォール街の投資銀行家たちの強欲にあり、強欲ゆえに、顧客企業を弱らせ、投資家や市民をだましていたつもりが、いつの間にか自分のバランスシートを毀損していたというものである。
本書の構成に関しても
ウォール街の人間がいかに強欲か → その実例 → 解説 という流れがひたすら繰り返されているだけで、薄く感じた。
強欲主義を原因とするビジネスの破綻は歴史上枚挙に暇が無いのは確かに事実で私はそのことに関しては同意する。
しかし、それを主因にこの金融危機を分析するのはあまりに短絡的すぎると感じた。現代金融・現代思想・現代技術といった現代に特有な要因が現実には存在しているからだ。
ウォール街にいる人間という側面のみスポットライトを当て、その他の側面で金融危機を整理・分析していない本書は、その意味で今回の金融危機の本質を抉り出すことはできていないと思ったので今回は★×2とした。
登録日 : 2009年03月03日 17:35:33


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