ステイシーは破産状態だった。三年前に唯一の家族である祖父を亡くして以来、資産の管理を任せていた人物に、すべて横領されてしまったのだ。あと一週間で、自宅も明け渡さなくてはならない。自暴自棄になって開いた最後のパーティーで、ステイシーは長身のたくましい男性の存在にふと気がついた。テキサスの大牧場主オーレン・マクレーン…。数カ月前、ステイシーは彼に結婚を申し込まれたが、何かの冗談だと思い、真剣に受け取らなかった。私の破産のうわさを耳にして、弱みにつけ込みに来たんだわ!ステイシーはどんどん近づいてくるオーレンの姿に怯えた。
結局はヒーローの一目惚れということで、惚れてしまえば痘痕も靨をそのままの物語。確かにヒロインは内面に強さとか努力とか持っているのだろうけど、それをそれまでの生活で発揮できていないわけだし、なんかご都合主義。いきなり5時起きとかもどうかと。それこそ徐々にじゃないかと。それにしてもそれまでのスノッブな生活を捨てて、それなりに田舎に適応しているヒロインなのに、ニューヨークに帰ったら戻ってこないんじゃないかと心配するヒーローは、よほどヒロインにのめり込んでいるのか、自信がないのか、へたれだ。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
一目惚れ
- 感想投稿日 : 2009年4月14日
- 読了日 : 2009年4月14日
- 本棚登録日 : 2009年4月14日
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