学歴無用論 (朝日文庫 も 3-1)

著者 :
  • 朝日新聞出版 (1987年5月1日発売)
3.67
  • (9)
  • (10)
  • (18)
  • (2)
  • (0)
本棚登録 : 142
感想 : 15
4

 学歴で人物評価をしたほうが企業にとっては手間が省ける。それは高度成長時代には合致したやり方である。企業は右肩上がりに成長し、雇用枠は年々増え続けるという、みとうしが立つ時代のお話である。『学歴不要論』では手間を省いて、その人を一生面倒みれるほど企業にはゆとりはない、雇用した人物が将来に亘り、会社に利益をもたらすか否かは学歴のみでは判断できないのだと、誠に正論を掲げる。

 この本は50年前にすでに年功序列、終身雇用の終焉を予言している。労働者が生き残るすべは自己投資に怠りなく、計画的に自分の価値を高めることなのだ。会社はあなたを一生面倒をみてくれはしない。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 教養・知識・雑学・その他
感想投稿日 : 2011年12月1日
読了日 : 2011年11月24日
本棚登録日 : 2011年11月24日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする