ヒトはこうして増えてきた (新潮選書)

著者 :
  • 新潮社 (2015年7月24日発売)
3.37
  • (3)
  • (8)
  • (16)
  • (3)
  • (0)
本棚登録 : 173
感想 : 14
5

内容紹介

何が人類をここまで激増させたのか? 20万年前、アフリカで誕生したわれわれは穏やかに増えていくが、つい最近、突然の増加をみた。農耕が始まった約1万年前のわずか500万人が、文明が成立し始めた5500年前には1000万、265年前の産業革命で7億2000万となり、2015年には72億人に。そしてこの先どう推移するのか? 人口という切り口で人類史を眺めた新しいグローバルヒストリー。

内容(「BOOK」データベースより)

20万年前、アフリカで誕生したわれわれは穏やかに増えていくが、つい最近、突然の増加をみた。農耕が始まった約1万年前のわずか500万人が、文明が成立し始めた5500年前には1000万、265年前の産業革命で7億2000万となり、2015年には72億人。そしてこの先どう推移するのか?人口という切り口で人類史を眺めた新しいグローバル・ヒストリー。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

大塚柳太郎
1945(昭和20)年、群馬県生れ。東京大学理学部生物学科(人類学課程)卒、理学博士。専門は人類生態学。東京大学大学院医学系研究科教授、国立環境研究所理事長を経て、自然環境研究センター理事長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

目次

第1章 賢いヒト―二〇万年前=五〇〇〇人?
ヒト前史 ヒト化
狩猟採集という生き方
適応を測る
出生と死亡からみるヒト
第2章 移住―七万年前=五〇万人?
地球全域への移住
狩猟採集民としての過適応
第3章 定住と農耕―一万二〇〇〇年前=五〇〇万人
定住と農耕の開始
農耕の起源と伝播
残されたフロンティアへ
農耕による生存基盤の拡充
第4章 文明―五五〇〇年前=一〇〇〇万人
文明がもたらす功罪
コア・ユーラシア
二回の「人口循環」
現代の幕開け
第5章 人口転換―二六五年前=七億二〇〇〇万人
ヨーロッパではじまった人口転換
日本―ユニークな軌跡
二〇世紀半ば以降―激動する人口
最終章 現在―二〇一五年=七二億人

動画も配信中!
2016年10月に購入した本→https://www.youtube.com/watch?v=Je4YkmutDYo

本の感想
(オフィス樋口Booksより転載、http://books-officehiguchi.com/archives/4744018.html

ヒトが誕生して約20万年と言われているが、この本は20万年の間の人口増加の変遷について分析した本である。旧石器時代・縄文時代・弥生時代におけるヒトの平均寿命は30歳前後でる。狩猟・移住の生活で疾病にかかりにくいというのが意外だった。弥生時代になると定住を始めると同時に感染症にかかり始めたのも意外だった。

人類の歴史で、世界中の人口が7億人程度になったのがイギリスでの産業革命の頃で、わずか数百年で72億人になったと言われている。今後、人口爆発が起こるのかどうか、人口の増え方について注目したいと思う。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 一般教養(教養)
感想投稿日 : 2016年11月8日
読了日 : 2017年2月19日
本棚登録日 : 2016年11月8日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする