広告やメディアで人を動かそうとするのは、もうあきらめなさい。

  • ディスカヴァー・トゥエンティワン (2014年7月30日発売)
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情報爆発時代において主導権を持つのは受け手。

事前に意図した目的をもってコントロールされるかいわは通常の生活者の感覚からはもっとも忌み嫌われる。

何人に会社の製品やサービスに関する情報を知ってもらう必要があるのか?そして、その必要規模のリーチを得るためにはどうすればいいのか?

1000人が動くPOINT
・ピュアな発想に裏打ちされている
・少ない参画者で大きなことを成し遂げるというレバレッジが効いている
・達成するべきミッションがシンプルでわかりやすい

1万人が動くPOINT
・人間の根源的な欲求や本能に訴えかける
・コミュニティ形成を構造化する
・全体としての連帯感を醸し出す

10万人が動くPOINT
・「自分ではない誰か」がつくるストーリーがある
・共犯意識を高めることが行動を促す
・(人が動いた)具体的な数字を発表する

100万人が動くPOINT
・魅力的な ラベリングを発明する
・「世間体」が出現する
・承認欲求を満たす

1000万人が動くPOINT
・メディアを介さない「目撃体験」が始まる。
・シンボル性の高い「アイコン」が登場する
・世の中にすでにあるものを再定義する

1億人が動くPOINT
・人が動く「複数の要素」が必要となる
・新たな習慣を生み出す
・ライフスタイルや価値観の違いに対応する

10億人が動くPOINT
人間の本能欲求と普遍的ニーズにこたえる
異なる人種を排除しない「寛容さ」が必要
非言語コミュニケーションを取り入れる

メディアの枠を買って、そこにCMなど「起業の言いたいこと」を流す「広告宣伝」に対して、あくまで社会が必要とする「情報」に目をつけて、メディア報道をうまく使って世論をつくり、そこから商品やブランドに落としこむのが「PR」。

人を動かす心の要素
1000人→「使命感」「同情心」
1万人→「連帯感」「共犯意識」
10万人→「スケベ心」「お祭り心」
100万人→「虚栄心」「羨望感」「ロマン心」
1000万人→「横並び心」
1億人→習慣
10億人→「信仰心」「コミュニケーション欲求」

正しいインサイトを捉え、「ココロの沸点」を発見すること。

人を動かすさまざまな「技」の要素
1000人→存在意義はほとんどない。
1万人→「情報を拡散しモチベーションを増幅させる装置」としてのネットの存在、「コミュニティの構造化」
10万人→「可視化」インフルエンサーを起点に人を動かすことが現実的に可能。
100万人→たくさんの人に知ってもらう。
「情報としての価値に加え、固有の世界観」が必要。
グループに名前をつける
1000万人→自分の目による目撃体験が出て来る
シンボル性の高いリアルな場所がある種のオウンドメディアとしての役割を果たす
1億人→生活習慣や恒例行事を前提にした「啓発的なコミュニケーション」が重要になる。
10億人→非言語コミュニケーション

ニベアはあなたの大事な肌をお子さんを守ります。

人を動かす戦略の立案 5つのステップ
0.目的を明確にする
1.ターゲットインサイトを洗いざらい出してみる
2.目的とインサイトをお見合いさせる
3.ココロの沸点を起こすために何を伝えるかを決定する
4.ココロの沸点体験となるコンテンツを用意する
5.お金のかからない順に伝える施策を決めていく

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2014年11月13日
読了日 : 2014年11月13日
本棚登録日 : 2014年11月13日

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