いまさらながら2017年本屋大賞翻訳小説部門1位作品を図書館より拝借。予約もなく余裕で借りられたってことは、翻訳部門はそんなに影響ないってことなのかな、毎年。苦手な翻訳本に自信をもつにはいい作品でした。ふと考えた。世の中に、なんだかいつも誘う側の人と、どちらかといえば、自分か何にもしなくても周りから誘われてばかりいる人がいる。これ、しかたないけど事実。自分はどちらかといえば前者で、ふと、本当に考えることもある。自分から誘わなかったらどうなるんだろう、って。自分が誘うことをやめたら、だれも自分のことなんか誘わないんじゃないかって。それは少しさみしいことだけど、自分を知るにはいい機会かも、なんてまさに、ハリネズミの心境ぢゃないですか。まあハリネズミほどの妄想はしないけどね。ハリのことぐらいは考えるかもしれない。このハリは、自分にとってなんなんだろうかってね。ラストは意外にあっけない感はありましたが、なんだろう、生きてく上の妄想や悩みや思い込みって、あまりにもフツーで、素朴なことや存在に、いとも単純に救われるものかもしれません。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
小説・エッセイ・単行本
- 感想投稿日 : 2017年11月15日
- 読了日 : 2017年11月15日
- 本棚登録日 : 2017年11月15日
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