せがわさんによるコミカライズ版に触発されて、久々に。
相変わらずのテンポの良さで、上下巻と一気読み。
主人公は、柳生十兵衛とその仲間たち。
敵対するは、とある忍法で転生した、7人の武芸者。
その名は、、荒木又右衛門、天草四郎、田宮坊太郎、宮本武蔵、
宝蔵院胤舜、柳生但馬守、柳生如雲斎と、錚々たる名が連なっています。
彼ら、史実では実現できていない武芸者たちの戦いが、
山田さん好みの「魔人」との設定をクロスさせて描かれていきます。
メインで戦うのは十兵衛ですが、真っ向勝負に終始しているわけではなく、
わずかながらでもの、地の利、人の利、天の利をとって戦っていくのも、また。
決して完全無欠の主人公として描かれてはおらず、
物語の設定では、武蔵が最強の剣腕を持っているような感じに。
対する十兵衛は、武蔵も含めてどのようにして勝利するのか、、
それだけでも、ページを捲る手が止まりません。。
初めて読んだのは中学化高校の頃でしたが、理屈抜きで面白い、
エンターテイメントとはこういうことかとあらためて。
これが1960年代に書かれたというのが、凄いとも。
個人的には『甲賀忍法帖』との双璧の忍法帖です。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
伝奇
- 感想投稿日 : 2013年7月10日
- 読了日 : 2011年4月18日
- 本棚登録日 : 2011年4月17日
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